(三)
文字数 219文字
僕たちはジーノについていった。建物を出ると、その先の細い路地を何回か曲がった所にある二階建ての建物に入った。酒場のようだった。入口の脇には「海の風亭」と書かれた看板が掲げられていた。
入ると、中はテーブル席がいくつかある、ごく普通の酒場のようだった。しかし、他の酒場と違うのは、店の奥の方に、給仕には見えない薄着の女性たちがたむろしていたということだ。そのうちの一人は別の二人組の男性と一緒に席につき、金額について話をしていた。
(続く)
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