第1話 lumi

文字数 1,115文字

日本語には、雨の種類がたくさんある。ちょっと考えただけでも、「梅雨」「小ぬか雨」「小雨」「霧雨」「雷雨」「五月雨」「氷雨」「長雨」「豪雨」「春雨」「緑雨」「秋雨」などがあり、雨の降り方や量、季節によって、細かく呼び方が分けられている。一説によると、143種類もあるそうだ。これは、日本と雨の関係が深いことからきている。

フィンランド語で「雪」を表す一般的な言葉は「lumi(ルミ)」で、「雪が降る」は「sataa lunta(サター ルンタ)」と言う。sataaは雪や雨が降る時に使う動詞で、luntaは雪を意味するlumiが変化したもの。単数分格と呼ばれる形だ。

フィンランド語には、雪を表す言葉が40個もあると言う。それも「~雪」という複合語ではなく、固有の言葉で。

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Loska(ロスカ)またはRäntä (ランタ)またはSohjo (ソフヨ)
ちょっと水っぽい雪。かき氷みたいな雪で、踏むとシャリシャリした感覚。

Puuteri (プーテリ)
パウダースノー。分厚く、降ったばかりの新雪。

Pakkaslumi(パッカスルミ)
少し固くなった雪。

Hanki (ハンキ)
地面に積もった、固く分厚い雪。
広いエリアで降り積もった厚い雪の層。
Pakkaslumi が広範囲になった雪。

Hiutale(ヒウタレ)
一粒の雪のこと。
ちなみに、Lumihiutale (ルミヒウタレ) は雪の結晶。

Kinos (キノス)
雪の塊のこと。よく除雪車が作った雪の山のことを Kinos と言う。

Kuurankukka (クーランクッカ)
窓に張り付いた氷。フィンランドではたまに見かける。地面にこの氷の花が咲くこともある。kukkaはフィンランド語で「花」を意味する。

Pyry (プル)
前が見えなくなるくらい、大量に雪が降っている様子。少し風が強い。

tuisku (トゥイスク)
めちゃくちゃ強い風の、雪嵐。水平方向から雪が飛んでくる。

latu (ラトゥ)
スキートラックのこと。
「スキー」といえば「クロスカントリースキー」のフィンランドでは、冬、散歩していたら、絶対latuを見かける。

Lumiukko(ルミウッコ)
雪だるま。
lumiは「雪」、ukkoは「おじさん」なので、「雪おじさん」。

以上「スーイのフィンランド留学日記」ブログより引用。
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上記のブログには、それぞれの雪の写真があり、分かりやすいのでおすすめ。


Latu&Polkuサイトよりムーミンママの雪だるま。これは「おじさん」ではないね。


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