第35話 10対格 akkusativi

文字数 558文字

対格は、名詞が「~を」という目的語になる場合に使う。ただし、条件がある。英語やドイツ語などは、対格が多いのに、フィンランド語では分格が凄く多くて違いを感じる。

Eilen minä näin sinut Helsingissä.
私は昨日、ヘルシンキであなたを見ました。
コメント
sinut(あなた)は他人と区別できる特定の一人で、かつ部分に分けることができない。
näin(nähdä)「見た」
minä näen「私は見る」(一人称現在形)

Ostan kirjan.
この本を買おう。
コメント
ここにある本1冊を全部買う。

Ostin nämä kirjat.
これらの本を買った。
コメント
(何冊かの本を人に見せながら)私はこれ全部を買ったんだ、と特定している。

Ostin kirjora.
本を買った。
コメント
分格複数形。
単に何冊かの本を買ったと言っているだけで、話を聞いている人には、どんな本を何冊買ったのかは不明。
分格は、内気(シャイ)と言われるフィンランド人向きなのか?

格いかがでしたか? 英語やドイツ語に頻出する対格が最後なんて意外です。やはりフィンランド語で一つ選べと言われれば、分格が特徴的だと感じます。


äidilleとäiti(お母さん)が向格になり「お母さんへ」となっているKultaskulaa(金のチョコレート)の商品。


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