第27話 2分格 partitiivi

文字数 925文字

いきなりネコの例文で、英語風に言うと補語に複数分格が登場した。なんで補語の形容詞が分格になるの? いや、それは追求しない方がいい。分格はどこにでも顔を出すから。

Minä luin kirjaa.
本(の一部)を読んだ。
コメント
まだ読み終わっていない。
Minä luin kirjan.
本を(一冊全部)読み終えた。
コメント
kirjanは対格。詳しくは後ほど。

Ostin kirjoja.
本を(何冊か)買った。
コメント
量がはっきりしないもの。3~5冊くらいのイメージだそうだ。

Puistossa kävelee poikia.
少年たちが公園を歩いている。
コメント
「見知らぬ少年たちが公園にいる」という単なる事実を述べている。
Pojat kävelevät puistospa.
(あの)少年たちが公園を歩いている。
コメント
主格を使うと、さっきまでいっしょに話をしていた少年たち、自分の子どもたちなど、対象が特定される。

Saanko vesiä?
水をもらえますか?
コメント
vesiäはvesiの分格複数。
フランス語で
De l'eau, s'il vous plaît.
水をください
という感じ。eau(水)だけ言っても通じない、De l'eauと言わないとだめ。
vesiäはそういう感じ。

kaksi tyttöä
2人の少女
kymmenen euroa
10ユーロ
sata ihmistä
100人
コメント
2以上の数字の後。

paljon tyttöjä
たくさんの少女
コメント
paljonの後は複数分格

Minä join paljon maitoa.
牛乳をたくさん飲んだ。
コメント
maitoは常に単数形で使うので、paljonの後でも単数分格。
これらはainesanaと呼ばれ、kahvi、maito、rauta(鉄)、sokeri(砂糖)、liha(肉)など、素材や物質、液体などを示す名詞が含まれる。でもvesi(水)は複数になる!

Me olemme japanilaisia.
私たちは日本人です。
コメント
主格の複数を修飾する場合(複数形)。

分格は非常にやっかいで、変化のパターンもいくつかある。分格が分かるとフィンランド語の雰囲気が分かるが、道は遠いので紹介だけ。
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