(二)-14

文字数 266文字

「まぁ、それも含めてってことになると思う。でも君の恋がどういう結末を迎えるにせよ、覚悟は決めて欲しいのよ」
 そしてサナさんは立ち上がると、「じゃあ私、仕事を抜け出してきたから、戻るわね」と言って伝票を持ってお会計を済ませて店を出て行った。
 サナさんの言いたいことは理屈ではわかるし、肉親なら自分の妹が幸せになって欲しいと願うのは自然なことだ。それに俺もまだ高校生だし。心配になるのはわかる。でもまだ一回しかデートだってしていないんだから、口出しして欲しくはないとは思った。
 どことなく釈然としない気持ちのまま、俺も店を出た。

(続く)
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み