(三)

文字数 247文字

 そこは見覚えのある場所だった。そう、それは俺が死んだとされる、あの丸山公園のお花見の現場であった。
 しかもそれは、まさしくトラックが突っ込んで来る前と同じ状況がそこにあった。
 あの世からのドアをくぐり抜けてきたわけだが、あのドアは、『ドラえもん』の「どこでもドア」だった、というわけか。そんなアホな。
 しかし、周囲を見渡すと、ブルーシートの真ん中にマコト先輩がちょこんと座っていた。ゆるふわ系のワンピがカワイイ! そして先輩を取り囲む様にしてチャラ男、オタク君、体育会系にシンがいた。

(続く)
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