(二)-3
文字数 259文字
「園辺野警察署刑事課捜査一係相模金子勘助警部の報告書にそう書いてあるぞ。園辺野病院の医師のサインの入った死亡診断書もある。お前、自分が死んだことに気づいていなかったのか」
「いやいやいやいやいや、ちょっと待ってくれ。俺はまだ生きている。ほら、この通り」
俺はそう言って両手を左右に目いっぱい広げて見せた。
「死因は多臓器破裂と出血多量だ。完璧に死んでいる。残念だったな」
「そんなばかな! あ、わかった。これ、きっとどっきりだ。……いや待てよ、『ハイスクール奇面組』みたいな夢ネタなんじゃないのか。なあ、そうだろう」
(続く)
「いやいやいやいやいや、ちょっと待ってくれ。俺はまだ生きている。ほら、この通り」
俺はそう言って両手を左右に目いっぱい広げて見せた。
「死因は多臓器破裂と出血多量だ。完璧に死んでいる。残念だったな」
「そんなばかな! あ、わかった。これ、きっとどっきりだ。……いや待てよ、『ハイスクール奇面組』みたいな夢ネタなんじゃないのか。なあ、そうだろう」
(続く)