(一)-10
文字数 235文字
「じゃあ、君はシン君でいいかな。よろしくね」
そして最後に俺の番が回ってきた。他のメンツのことはアーだのコーだの心の中で批評していたが、かく言う俺は、他人を批評できるような何かがあるわけではなかった。だから無難に名前と学科だけ述べた。
でもマコト先輩はそんな俺にも「よろしくね! ヒコ君」とあだ名と満面の笑みを与えてくれた、いや賜ってしまった! Oh……マイエンジェル。俺の心の中の瘴気はあっという間に払われて、虹がかかる突き抜ける程爽やか青空へと変わった……。
(続く)
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)