【お題】「爪を神様として崇める村」

文字数 188文字

※こちらのお題は、基維ひなた(@Hinata_Motthi)さんよりご提供いただきました。

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神様の名前を口にしたら祟られる。
だから村人は神様の話をするとき手のひらで窪みを作り、その中央に親指の爪をそっと添える。それが神様の話の合図。
だが長い時間を経て神様の本当の名前は忘れられ、代わりに爪を粗末にしただけで死ぬようになった。
爪切りでも、付け爪を剥がしても、死ぬ。
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