【お題】「神の骸に咲く花」
文字数 235文字
※こちらのお題は、呟怖お題の人(お/蒹垂 篤梓@宵闇亭)(@AtsushiOgita)さんよりご提供いただきました。
※画像提供者:Copyright 2022 @AtsushiOgita
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この一帯は昔、大きな狼が治めていた。人も獣も狼を神として敬った。
あるとき都からの落ち人が現れた。狼は落ち人の娘を娶ることを条件に彼らを受け入れた。
狼は娘と仲睦まじく暮らし、娘の死と共に神を辞めた。
狼の骸は樹となり娘の好きな花をつけた。
娘の子孫は今もその樹を守るという。