【お題】「なまなり」

文字数 215文字


※こちらのお題は、呟怖お題の人(お/蒹垂 篤梓@宵闇亭)(@AtsushiOgita)さんよりご提供いただきました。
※画像製作AI:SeaArtAI

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狂おしいほど愛おしい男がいた。
子種を孕めたときは天にも昇るほど歓んだ。
なのにそれを告げた途端、男は離れた。
気付いてはいた。私は遊びなのだと。
私の中に怨みが渦を巻き、昇る。
流産ではなかった。
怨みは私の額から口から咲くように生えた。
私の中に育っていたのはなまなりだった。

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