【お題】「蛭」
文字数 208文字
※こちらのお題は、ミューミュー・ゴゴ 怪談を語るネイリストVtuber(@mumiugogo_v)さんよりご提供いただきました。
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ガキの頃よく泊まりに行った従兄の家の裏手はすぐ山で、いつも二人でその危険な山を日がな遊び歩いた。
たまにマムシに咬まれると、従兄は持ち歩いている竹筒の蓋を開け中の蛭に傷口を吸わせた。すぐに痛みと傷自体が消える。毒蜘蛛や蠍にやられた時も同じ。
今思えばあれは本当に蛭だったのか。
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