第３３話　置くと、パス

　たまには、真面目な香港生活事情でも。
香港であると便利なもの、オクトパス。
タコ？ではなく、交通系ICカードってやつですね、つまりSuicaのような。
今はアプリなのだと思いますが。
八逹通(バッダットン)と書いてあったら、オクトパスの事。
返還直後の1997年から導入、開発はソニーも関わってる。
日本のSuicaよりも前に定着してて、交通機関、コンビニ、スーパーの買い物でも使えるし、なんで日本にはないんだろ？と不思議なものNo.1でした。

地下鉄、トラム、フェリー、バス、ミニバス(マイクロバスみたいなやつ)、タクシーまで乗れちゃう。
買い物、ファーストフードでも使える。
便利だから、子供から高齢者まで持ってる。
よく、子供が1人で歩ってるのは日本くらいと言われるけど、香港も割と子供がひとりで通学したり下校時、なんか買い食いしたりしてる。
香港にも学校制服はあり、結構可愛い。
暑いからか、涼し気なデザインと素材。
チャイナっぽいワンピースや、上下白も多い、靴下や靴まで白も。
女学生達がよく純白の制服で、タピオカやマンゴージュースを飲んでいたり。
やめろ！白い服でカレー味の煮込魚団子はやめてくれ！！と思ったものでした。
小さい子はメイドさんが一緒にいる子もいるけど。
やはり、学生さんは、オクトパスカードは必需品よね。
カードだけじゃなく、キーホルダー型や、腕時計型もある。
人気のキャラクターのもの、セーラームーンとか、ピカチュウとか、プリキュアとか、ドラえもんとかトーマスとか。
で、こどもを、広東語では、小童と書く。
子供用オクトパス腕時計は、
「小童八逹通手錶」《スュウトンバッダットンサォピュウ》となる、らしい。
オクトパスカードを買いに行った時、ポスターに可愛いチビッコ用腕時計型オクトパスカードを見つけて。
「オクトパスカードくださーい・・・ん？これ、わあ、かわいいな。・・・こ、こわっぱはったつつうてびょう・・・？？」
リー・リンチェイ改めジェット・リーが繰り出す少林拳の必殺技のような、なかなかイカツいイメージに。

　なんでも台湾では、18センチほどあるセーラームーンのオクトパス用魔法ステッキがあるらしい。
地下鉄で、バスで、コンビニで、サッと魔法ステッキをかざすと支払い出来るなんて、なんとも楽しいですね。