第36話 合同実技試験2

文字数 1,912文字

第36話 合同実技試験2

?『ほう…今年は、なかなか骨のある方が3人は居ますかな』
?『いえ、5人でしょう』
?『いや1人も居ないな…』
?『あのライルに、呼ばれたから来ては見たがこんなレベルの低いのか?今のこいつらの時代は』
?『あの…』
?『ああ居たのか?コルンピルお前、声小さすぎ』
コルンピル『ダルベイクさん2年ほど見ませんでしたが、どうなられたのです?』
ダルベイク『俺はな、弱い奴には教える気も無い第一ソルティシアが出す金も少なすぎる』
ダルベイク『俺達は、将軍として国を守って来た』
ダルベイク『金が無いならせめて、骨のある奴らを見つけてこの目でそいつの才を見てやる』
ダルベイク『それが、ライルと交わした契約だ』

ダルベイク『今年は、カルドラは居ないか…あいつの魔力特性には敵わなかったからな』
?『あれは、私達では敵わないわ』
?『では、挨拶をしよう』

?『おいっあの人が』
?『ああ、今年の合同実技試験を審査する教師の方達だ』
?『さっきから、魔力感知が上手く機能しないがあの人達が原因かな…』
?『は?何のことだ』
?『審査はもう始まっているのか』
?『君は、出来ていないでしょ』

ダルベイク『おい!お前ら!』
『!』
ダルベイク『魔力感知も出来ていない奴等が、ここには溢れている』
ダルベイク『審査が面倒だ…』
ダルベイク『出来ていない者は、落門を覚悟してから帰れ』
教師の1人が、その発言をした途端
辺りが一瞬静まり返る
いやその時は、凍りついていると言った方が正しかった
その教師の威圧は確かであり
実技試験では、魔力感知は当たり前
ミレイさんに教わっていなかったら私も、その1人なっていたかも知れない
私は、ただ怖いと思った…
この教師の人は、間違えていない
ここは、試験の場だ
審査されて当たり前なのだ

?『そこまでにしておけ…』
シェザード『私は、シェザード・ジェルラーク…オスマーズの教師だ。』
シェザード『この試験では、即落門は無いだが…ダルベイクも同じ審査をする者』
シェザード『よってまだ、出来ていない者は、今後審査基準に影響を受ける』
シェザード『魔力感知が出来ていない者は、私達が見抜いているどうか次の試験で頑張ってくれたまえ』
ぞろぞろと、入門者が退場して行く
これが、審査
私は、初めて本当の緊張感を味わっていた

シェザード『では、審査するお題だが』
シェザード『君たちが、一番得意とする魔法術を披露してくれたまえ』
私の一番得意とする魔法術
それは、回復術だ
シェルピーさんは、応用術を少し披露するようだ
他の皆んなが、結界術や召喚術を披露する
だが、他の審査する教師達は首を横に傾げる者、横に振る者と全然ご期待では無いようだ

そしてシェルピーさんの番になる
シェザード『次は、!』
シェザード『シェルピー様』
?『おいっシェルピー様って』
?『ヴァラメンスの王女様よね』
?『凄い』
?『王族様が、入門者?』
シェザード(シェルピー様も、入門者ですか…何をお考えになられているのか、ライルさんは)
シェルピーさんは、物が沢山置いてあるテーブルの前に立つと、試験用の杖で魔法術を使う
すると目の前の、物が何処かに消え代わりに小さな石ころが現れた
コルンピル『あれは!』
ダルベイク『ほう…流石は王族』
シェザード『そちらのお嬢さんのポケットの、中ですね…』
私は、ポケットを探るすると…消えた白い髪リボンが入っていた
シェルピー『パメラさんに、プレゼントです』
どうやら、交換魔法は学園に入る前から覚えていたみたいだ

では…あの小さな瓶は、シェルピーさんが?
でも…先程の魔法術を扱う動作を、している様子は無かった

シェザード『次は、特別入門者のパメラさん』
パメラ『はっはい』
私は、植物が植えてある場所に向かう
ダルベイク『嬢ちゃんは、回復術か…』
ダルベイク『まあ、植物の傷が癒えるだけでは一年の範疇に収まる位だが…』

私は、植物に回復術を施す

ダルベイク『おいっ嬢ちゃんそれは、枯れた植物だぜ。』
ダルベイク『おい誰だ。枯れた植物を用意した者は、おふざけが過ぎるぞ』
試験官『ライル様が、ご用意をと』
ダルベイク『ライルが?』

植物が、再び緑を取り戻す
以前とは違い花は満開に彩り周囲の植物も、全て治した

ダルベイク『おいおいどうなっている?嬢ちゃんの魔力量は』
シェザード(パメラさんの、魔力の質はあの膨大な魔力量とどうやら関係がある様ですね)
シェザード(パメラさんはまだ、魔法術を扱いながら魔力操作は出来ないみたいですね)
シェザード(魔力が溢れ出ていますよ)
シェザード(そして、私達が…ダルベイクさん…コルンピルさん…シオニアさん…アドルフィンさん…アルフレッドさん…ら全員が魔力感知が全く機能しなくなる位の魔力量ですか…)
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