第54話 魔導兵団と騎士兵団

文字数 2,215文字

第54話 魔導兵団と騎士兵団

レクサム『ゼイル…あいつと旅してたら魔力感知が上手くなるな…』

ゼイル『ああ…魔力操作が出来るようになったとは言えまだ発展途上だ。』
ゼイル『第一魔法術を使った際に、あの魔力が溢れ出るからな…』

レクサム『あいつの魔力によって、魔力感知が一切機能しないから勘と動作予測で誤魔化す事しか出来なかった。』

ゼイル『まあ…誤魔化せているのも凄いけどな』
ゼイル『お前もう…魔導将軍レベルだろ…』
ゼイル『魔導将軍は、魔力感知が機能しなくなった時に備えて動作予測と気配察知能力を磨くんだろ…それの2つが扱えているんだ…もうとっくにその域に入ってるだろ…』

レクサム『まだまだだな…前に、イスタルディアは別格だと言ったが…一番下の兵士でも魔力を扱えない者は居ない』
レクサム『つまり、全員が魔力を持っている事になる』

レクサム『魔導兵団には、魔導将軍を筆頭に…腕を買って雇われる魔法師、ほとんどの魔法術を1人でこなせる魔導師団長、治療特化の回復魔導師、強化特化の紋章魔導師、防衛特化の結界魔導師、聖なる存在の力を扱う召喚魔導師、攻撃特化の攻撃魔導師、魔導兵器及び魔導具を扱い戦う魔導兵器兵、属性を持たない者がほとんどだが魔導武器を駆使して戦う魔導兵』
レクサム『魔導兵団だけでも、これぐらいの種類があるそれを、イスタルディアは5人の魔導将軍を筆頭にそれらを率いている』

レクサム『ざっと幾千万…下手したら億はいるかな…』
レクサム『なんたって…各大陸の戦争に積極的に挑んでは…勝利を繰り返しその軍隊の戦力を吸収しているからな…』

ゼイル『凄え勢力を持っているのは分かるが…ほとんどの国は魔導将軍ぐらいだろ魔力を扱える者は…』
ゼイル『その他に「騎士兵団」ってものがあって騎士団長を筆頭に兵器兵、騎兵、弓兵・槍兵・剣兵・盾兵の歩兵の組織軍隊しか居ない国だってある』
ゼイル『そいつらは魔力を一切持たないからすぐに片づいちまうから仕事が楽だけどな…』

レクサム『そんな事言ってたら見えたぞ…オスマーズと隣国のシェアドールの境界線付近にある町「シアラの町」だ。』

レクサム『まあシェアドールには、これと言って目立つ所の無い国だからな…魔導将軍の名も聞かないと言うか存在していない国らしいし…』

シード『それなら聞いた事がある。なんでも…ソルティシアからの魔導将軍の派遣を断ったそうだ。』

ゼイル『不気味な国だな…どんな国王が治めているんだ?』

レクサム『それが一切聞いた事が無い…名前はおろか…町の名前一つも分からない国だ。完全に外部との繋がりを切っている国だ。』

ゼイル『ひたすら国を攻め落として、金品と王族・貴族を攫い奴隷に売り捌く侵攻国に外部からの繋がりを拒む国か…変わった国があるんだな…』

レクサム『だが区分は王立国であり、名前もシェアドールとして登録はされている国だ。』
レクサム『いつ建国されたかは、謎だがな…』
レクサム『本当は魔導協会によって、近づく事を勧められていない国だが…あの国が近道になるんだよ…』

ゼイル『まさかのショートカット利用かよ…』

レクサム『よし町に着いた飯でも食おうぜ!そこでシェアドールについての、情報を聞き出す』
シード『おい!レクサム』
レクサム『ん?何だ?』
シード『ギルドが近くにいる』
レクサム『!』

シード『あいつらは、魔力を持つ油断するなよ』

レクサム『ああ任せろ』

レクサム『ついでに近くのギルド養成所も聞き出そう!先に店に入っといてくれ』

?『居るな…近くだ。』
?『奴か?』
?『私達…ギルドの仲間をひたすらに倒して回る不届者だと…聞きます。』
?『どうする…リアン』

リアン『ソフィアとギアビスは結界術だ。奴の魔法と剣法を妨害する。』
リアン『俺が、この炎で仕留めるまずは…様子見だ。』

レクサム『俺が少し魔力を、チラつかせるとあいつらの動きが変わった。素人では無いな…明らかに…ギルド冒険者だ。』
レクサム『今までの奴等は、魔法はおろか剣法さえも出来ない素人だった。』
レクサム『魔力を隠すか…』

リアン(魔力が感じなくなった…慣れているな…)
ギアビス『おいリアン!』
ソフィア『結界術を発動します。』

レクサム『急に結界術が…焦っているのか…』
レクサム『解析魔法 やはりな…妨害効果が付与されている』
レクサム『少しはやるようだが…俺が少し魔力を隠すと居場所が分からなくなっている所か…焦っている奴らだ。』

レクサム『瞬間魔法』
シュゥン

リアン『これは…瞬間魔法!』
リアン『ソフィア!ギアビス!結界の強度調整を!』
ソフィア『はい!』
ギアビス『この野郎!』

レクサム『俺に…結界は通じない…』
レクサム『この程度の結界術…威力を上げなくても壊せる』
レクサム『クロスブレイバー』

ジュザザザ

レクサム『ヨオ…ギルド』
レクサム『お前らに聞きてえ事がある…』

レクサム『すまん遅れた…』

遅れてレストランに、到着するレクサム

ゼイル『聞き出せたか?』
レクサム『それが…奴らあの国について何も知らなかった。だが…ギルド養成所はあらかた片付いているらしい…』

レクサム『後は皇帝が住まう中央国グリフィンダルと、主導国ソルティシアそれから魔導国アストラルとセルスピアぐらいだ。』

レクサム『中央国グリフィンダルと主導国ソルティシアには、ギルド養成所で最も強い奴が行き来しているらしい』
レクサム『そして…中央国グリフィンダルには主導者がいやがる…』
ゼイル『ついに場所が割れたな…』
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