27、『キリスト教の復興』と血液の循環説(1)

文字数 1,397文字

 ミゲル・セルベートが書いた『キリスト教の復興』の中には彼の神学についての学説だけでなく、血液の循環説も書かれていた。血液の循環説は1628年にウィリアム・ハーベーが発表しているが、それよりも75年も前になる。だが、『キリスト教の復興』は運悪くカルヴァンの手に渡ってしまったことで、そのほとんどがフランスのヴィエンヌで行われた裁判の時に燃やされてしまい、世に出ることはなかった。現在では奇跡的に数冊発見され、スペインでラテン語での復刻版とスペイン語版が出版されている。

 En el libro Ⅴ se encuentra el pasaje de la circulación pulmonar. Este descubrimiento se debió en gran parte a la influencia que las ideas de Sabonde tuvieron en Servet y a su espíritu de observación. Consciente de que la naturaleza dice la verdad, llega a la conclusión de que el gran tamaño de la arteria pulmonar, muy superior al que le correspondería si sólo sirviese para nutrir los pulmones, tenía que tener una función mucho más importante. Al inicio de su exposición, Servet introduce el tema diciendo, "Para que poseas, lector, el pleno sentido del alma y del espíritu, yo añadiré aquí esta divina filosofía que entenderás fácilmente, si estás versado en la anatomía".

 この本の第5章には、血液の肺循環に関する内容を見ることができる。この発見やセルベートの精神や意見についてはサボンデの影響を強く受けているということがわかる。自然は正しいという考えに従って、肺動脈の太さから、動脈はただ栄養分を運ぶだけでなく、より重要な働きをしているという結論を導き出した。この発表の前に、セルベートは次のことを述べている。『読者がこのことを理解するために、アルマ(魂)とスピリットについて完全に知る必要があるが、さらにここに書いてある神の哲学について容易に理解する方法を示そう。それは人体について詳しく知ることである』

 セルベートはトゥールーズの大学にいる時にサボンデの本を読んだことで、自然こそが真実を示しているという信念を持ち、実際に解剖を行った経験から、肺動脈が太いのは栄養を肺に運ぶ以外に重要な役割を担っているのではないかと考えた。そしてそこから血液の肺循環説を導き出した。彼は『キリスト教の復興』で、神学についての意見を述べるだけでなく。人体についての詳しい説明をしながら、人間の体の神秘と神の意図について探ろうとしていた。
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