82、ジュネーブでの投獄と裁判(4)

文字数 2,632文字

 ジュネーブでの裁判はカルヴァンのやり方に不満を持っていた自由主義者も加わったことで複雑になっていた。

 Rigot insiste en sus preguntas en una pretendida vida disoluta de Servet y afirma que reclamar la libertad religiosa, como Servet hacía, era una amenaza política y la aseveración de Servet de que los menores de 20 años no pueden pecar (en relación a la doctrina anabaptista) era dar licencia a la juventud para el adulterio, el robo y el asesinato. Sé acusa al Villanovano de contacto con judíos o moros en materia religiosa y Servet responde tajantemente que él no era judío y que había leído el Corán, pero que le parecía un mal libro. Otras varias preguntas del fiscal intentaban crear la idea de que Servet había sido un elemento turbulento.

 リゴットはセルベートの隠された人生を知るために質問を繰り返し、セルベートが宗教の自由を求めることは政治的に危険であり、また彼の言うように20歳以下の者の責任を問わないことは(これは再洗礼派の教義とも関係がある)若者の不貞や盗み、人殺しすら許すことになると主張した。またヴィラノヴァノがユダヤ人、あるいはモーロ人の宗教と関係があると告発されていたが、セルベートは自分はユダヤ人ではなく、コーランを読んだことがあるがよい本とは思わなかったときっぱりと答えた。他にもセルベートの考えを混乱させようと検事は様々な質問をした。

 El 31 de agosto llega el correo de Viena con copia de la senntencia, pero no delas actas del proceso. Llega también la solicitud del carcelero de que Miguel Servet diera fe de que no había recibido ayuda de él para escaparse.

 8月31日にヴィエンヌから裁判の判決を知らせる手紙が届いたが、ジュネーブの裁判記録には何も書かれていない。またミゲル・セルベートの牢獄の監守から自分は脱獄の手助けはしていないという手紙も届いた。

 Comienza la tercera fase del proceso consistente en una discusión escrita entre Calvino y Servet.Todas las tesis de Calvino presentadas a Servet eran contestadas con comentarios exasperados. En uno de ellos Servet afirma que la doctrina de la predestinación de Calvino reduce al hombre a tronco y estatua. El vocabulario de Calvino fue realmente cruel, "lo que merece Miguel Servet es que esos pollitos tan dulces e inocentes como él los cree (se refiere a los menores de 20 años) le saquen los ojos cien mil vecez"

 3回目の裁判が始まり、カルヴァンとセルベートの議論について記録が残されている。カルヴァンはセルベートに自分を怒らせたコメントが入った文書をすべて見せた。その中の1つでセルベートはカルヴァンの予定説について、その説は人間を丸太や彫像のようにしてしまうと断言していた。カルヴァンの言葉は本当に無慈悲である『ミゲル・セルベートのような者は愚かさや無邪気さでそれを信じていたとしても、10万回目玉をくり抜くのがふさわしい』(彼は少なくとも20年間それを言い続けた)

 ジュネーブでの裁判の時、ミゲル・セルベートとカルヴァンの7年前の手紙のやりとりについても議論がされた。カルヴァンはそうした手紙の中でセルベートが予定説について、その説は人間を丸太や彫像のようにしてしまうと痛烈に批判したことを激怒した。おそらくこの手紙のやりとりでカルヴァンはセルベートを激しく憎み、情報網を駆使して彼の行動を監視していち早く本を手に入れて人を使ってヴィエンヌで密告し、ジュネーブに来た彼をすぐに逮捕したのであろう。ではなぜセルベートはカルヴァンの予定説を激しく批判したのだろうか。彼は実際に人体の解剖を行った経験から人間の体がいかに精巧で完璧に作られているかよく知っていて、神は全ての人間に完璧な肉体と精神を与え、人間こそが神の目的でその中心にキリストがいると信じていた。だからカルヴァンの予定説、神は予め救われる人間とそうでない人間を決めているという考えが許せなかったのであろう。神の本当の意志を知ろうともせずに捻じ曲げて解釈し、人間の理性を奪って都合のいいように支配しようとしている、そう考えたに違いない。そしてジュネーブに来た理由もヴィエンヌで密告された個人的な怒りだけでなく、カルヴァンの予定説に対して直接忠告し止めるつもりだったのかもしれない。だがカルヴァンはその忠告を受け入れることはなく、セルベートは処刑されてしまい、その真意は永遠にわからなくなってしまった。

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