第９話：山井の結婚、東日本大震災
文字数 2,022文字
忘年会の場所は、以前、行った横浜スカイビルの居酒屋で、１２月２８日１９時に集合と決まった。徳久が、会場に着くと２人とも来ていた。まず熱燗で乾杯して料理が、出てきた。
「最初に、山井が、俺、来年、結婚しなければならなくなったと徳久に告げた」
「それを聞き、徳久が、キャッシーとだろと笑顔で言うとそうだと答えた」
そして、その話を語り始めた。２０１０年の５月の連休の時、「徳久の子供を見たいとキャッシーが言うので」、徳久の家へ行った。
「キャッシーは、子供が、あまりに可愛いので、赤ちゃんを抱っこした」
「その時、彼女の中の母性に火がついて結婚して子供が生みたいと思ったらしい」
「それからと言うもの休日のたびに、結婚式場探しに横浜周辺を動き回った」
「彼女の理想と結婚式場の費用との兼ね合いで、なかなか決まらなかった」
やっと５回目に２０１０年６月６日に決まったと告げた。場所は、実家の父の教会で結婚式をして、披露宴会場は、車で移動して山下公園前のメルパルク横浜となった。この結婚式には、徳久と滝井も招待されて出かけると、総勢２１名と少なく、キャッシーの関係は、家族４人だけだった。山井の新居は、父の貿易会社から徒歩１０分足らずの古めの２ＤＫマンションとで、山下公園、中華街、みなとみらいまで近い。
そのため観光名所へいつも散歩できるのが最大のメリットだった。しかしＦＸ投資で、金ができたら、みなとみらいのマンションを借りたいと強気な発言をしていた。新婚旅行は、２泊３日で箱根と熱海温泉で、ゆっくりしたいと話した。やがて山井夫妻は、夏を迎え、エアコンのきいた部屋で涼んで、生活していた。その後、秋を迎えると徳久の家族は、横浜の中華街に行き食事するのが楽しみとなった。特に義理の母が、いろんな料理を食べては、手帳に何かを聞きこんでいた。
その後、１２月を迎えると山下公園の通りの銀杏の木の黄色い葉が、落ちて、横浜市の清掃局の職員が、落ち葉を集めていた。その頃、義理の母は、山下公園を散歩して楽しんだ。彼女は、料理上手で、食べるのも大好きであり、お金が入ったらホテルニューグランドの昼食か、夕食を食べてみたいと話していた。そこで、徳久は、今度、金が入ったら平日のディナーコースを食べさせてやりたいと思っていた。こうして、２０１０年が、去り２０１１年を迎えた。
今年は、徳久家の４人は、初詣に行き、家内安全と投資の成功を祈願した。長男の徳久和臣は、２歳半となりしっかりと歩くようになり目を離すと、危ないくらいになったので、散歩の時は、車に注意していた。前年、２０１０年のクリスマスから、児童養護施設に匿名で寄付を行う「タイガーマスク運動」が全国に広がった。
この運動は、最初、２０１０年１２月２５日、「伊達直人」を名乗るサラリーマンの男性から群馬県中央児童相談所へランドセル１０個が送られた。それを皮切りに、２０１１年１月１日には、神奈川県小田原児童相談所にも同人物名義で寄付が行われた。その他、全国各地の児童養護施設へ複数存在すると思われる「伊達直人」からの寄付行為が相次いだ。
これらの寄付行為は、寄付者の名義である「伊達直人」が漫画『タイガーマスク』の主人公で、自らが育った孤児院へ素性を隠して寄付を行う人物と同名であった。そのため、「タイガーマスク運動」と呼ばれるようになり、日本全国で、評判となった。２月２６日、任天堂初の３Ｄ携帯ゲーム機「ニンテンドー３ＤＳ」が、発売された。
日本時間１４時４６分頃、東日本大震災が、発生。マグニチュード９で、日本国内の観測史上最大、世界でも１９００年以降で、４番目に大きな巨大地震。最大震度７を宮城県栗原市で観測した。高さ１０メートル以上の大津波が岩手県・宮城県・福島県を中心とする東日本太平洋沿岸に甚大な被害をもたらし、主に津波により２万人以上の死者・行方不明者を出した。日本では、戦後最悪の自然災害となった。
福島第一原子力発電所「東京電力」において、東北地方太平洋沖地震による強い揺れが、襲った。その後、大津波で原子炉の冷却装置が、塩水をかぶり原子炉冷却機能が失われた。その後、炉心溶融を伴う深刻な原子力事故に進展した。福島第一原子力発電所事故で、放射性物質が、拡散し、周辺住民が、長期間にわたり避難する事態となった。２０１１年３月１２日３時５９分頃、長野県北部地震、最大震度６強が、発生した。
この地震は、東北地方太平洋沖地震によって誘発されたものと見られた。福島第一原子力発電所１号機の原子炉を覆う建屋が爆発「水素爆発」、破損し大量の放射性物質が拡散、周辺に避難指示が出された。３月１３日、東京電力は、東日本大震災および福島第一・第二原発事故の発生を受けて電力不足を想定した。そのため一時的に電気の供給をストップさせる輪番停電を実施することを発表した。３月１４日東京電力の輪番停電を政府が了承し開始された。
「最初に、山井が、俺、来年、結婚しなければならなくなったと徳久に告げた」
「それを聞き、徳久が、キャッシーとだろと笑顔で言うとそうだと答えた」
そして、その話を語り始めた。２０１０年の５月の連休の時、「徳久の子供を見たいとキャッシーが言うので」、徳久の家へ行った。
「キャッシーは、子供が、あまりに可愛いので、赤ちゃんを抱っこした」
「その時、彼女の中の母性に火がついて結婚して子供が生みたいと思ったらしい」
「それからと言うもの休日のたびに、結婚式場探しに横浜周辺を動き回った」
「彼女の理想と結婚式場の費用との兼ね合いで、なかなか決まらなかった」
やっと５回目に２０１０年６月６日に決まったと告げた。場所は、実家の父の教会で結婚式をして、披露宴会場は、車で移動して山下公園前のメルパルク横浜となった。この結婚式には、徳久と滝井も招待されて出かけると、総勢２１名と少なく、キャッシーの関係は、家族４人だけだった。山井の新居は、父の貿易会社から徒歩１０分足らずの古めの２ＤＫマンションとで、山下公園、中華街、みなとみらいまで近い。
そのため観光名所へいつも散歩できるのが最大のメリットだった。しかしＦＸ投資で、金ができたら、みなとみらいのマンションを借りたいと強気な発言をしていた。新婚旅行は、２泊３日で箱根と熱海温泉で、ゆっくりしたいと話した。やがて山井夫妻は、夏を迎え、エアコンのきいた部屋で涼んで、生活していた。その後、秋を迎えると徳久の家族は、横浜の中華街に行き食事するのが楽しみとなった。特に義理の母が、いろんな料理を食べては、手帳に何かを聞きこんでいた。
その後、１２月を迎えると山下公園の通りの銀杏の木の黄色い葉が、落ちて、横浜市の清掃局の職員が、落ち葉を集めていた。その頃、義理の母は、山下公園を散歩して楽しんだ。彼女は、料理上手で、食べるのも大好きであり、お金が入ったらホテルニューグランドの昼食か、夕食を食べてみたいと話していた。そこで、徳久は、今度、金が入ったら平日のディナーコースを食べさせてやりたいと思っていた。こうして、２０１０年が、去り２０１１年を迎えた。
今年は、徳久家の４人は、初詣に行き、家内安全と投資の成功を祈願した。長男の徳久和臣は、２歳半となりしっかりと歩くようになり目を離すと、危ないくらいになったので、散歩の時は、車に注意していた。前年、２０１０年のクリスマスから、児童養護施設に匿名で寄付を行う「タイガーマスク運動」が全国に広がった。
この運動は、最初、２０１０年１２月２５日、「伊達直人」を名乗るサラリーマンの男性から群馬県中央児童相談所へランドセル１０個が送られた。それを皮切りに、２０１１年１月１日には、神奈川県小田原児童相談所にも同人物名義で寄付が行われた。その他、全国各地の児童養護施設へ複数存在すると思われる「伊達直人」からの寄付行為が相次いだ。
これらの寄付行為は、寄付者の名義である「伊達直人」が漫画『タイガーマスク』の主人公で、自らが育った孤児院へ素性を隠して寄付を行う人物と同名であった。そのため、「タイガーマスク運動」と呼ばれるようになり、日本全国で、評判となった。２月２６日、任天堂初の３Ｄ携帯ゲーム機「ニンテンドー３ＤＳ」が、発売された。
日本時間１４時４６分頃、東日本大震災が、発生。マグニチュード９で、日本国内の観測史上最大、世界でも１９００年以降で、４番目に大きな巨大地震。最大震度７を宮城県栗原市で観測した。高さ１０メートル以上の大津波が岩手県・宮城県・福島県を中心とする東日本太平洋沿岸に甚大な被害をもたらし、主に津波により２万人以上の死者・行方不明者を出した。日本では、戦後最悪の自然災害となった。
福島第一原子力発電所「東京電力」において、東北地方太平洋沖地震による強い揺れが、襲った。その後、大津波で原子炉の冷却装置が、塩水をかぶり原子炉冷却機能が失われた。その後、炉心溶融を伴う深刻な原子力事故に進展した。福島第一原子力発電所事故で、放射性物質が、拡散し、周辺住民が、長期間にわたり避難する事態となった。２０１１年３月１２日３時５９分頃、長野県北部地震、最大震度６強が、発生した。
この地震は、東北地方太平洋沖地震によって誘発されたものと見られた。福島第一原子力発電所１号機の原子炉を覆う建屋が爆発「水素爆発」、破損し大量の放射性物質が拡散、周辺に避難指示が出された。３月１３日、東京電力は、東日本大震災および福島第一・第二原発事故の発生を受けて電力不足を想定した。そのため一時的に電気の供給をストップさせる輪番停電を実施することを発表した。３月１４日東京電力の輪番停電を政府が了承し開始された。
