第5話:新潟停電、豪雪投資、徳久の結婚

文字数 2,071文字

 特に新潟県では停電が長時間に及び、新潟市の都市機能が麻痺する事態となる。この新潟停電は、新潟市など大半の地域は、22日のうちに復旧したが、村上市などの県北地方と阿賀町では日付を跨いで停電が続いた。村上市の中心部や瀬波温泉の停電は、22日夕方から23日早朝まで続いた。最後まで停電していたのは、阿賀町であったが、復旧が遅れたのは、大規模停電をもたらした送電線ショート等の復旧後も町内の暴風雪による配電線の切断の影響が続いたからとされる。

 停電発生時、新潟県下越地方では多量の湿った雪を伴う非常に強い風が広範囲に吹いていた。東北電力の調査によると、この気象条件により海塩粒子を含む雪が電線やがいしに付着して絶縁不良となった。さらにギャロッピング現象により送電線同士が接触しあってショートが断続的に起きたことが原因とされている。これらの故障が超高圧の新潟変電所「五泉市」や北新潟変電所「聖籠町」に接続する送電線を中心に8時すぎの短時間に相次いで発生した。

 これにより連鎖的に10箇所に広がり、結果として新潟市内を中心とした地域が管内他地域から分離され、不安定な単独運転状態となった新潟火力発電所と東新潟火力発電所も停止したため停電発生となった。一部の新聞報道によれば県内366の送電線路のうち延べ44線路で、塩害またはギャロッピングが発生したとされ、暴風雪が収まるまで対策にもあたれなかったため長時間に及んだ。

 ギャロッピング現象とは、送電線に雪や氷が付着した状態で強風が吹き寄せた時、送電線が上下に激しく振動する現象の事。着雪・着氷と風による送電線の自励振動現象と考えられる。上下方向の他に水平方向と捻れ振動を伴う。通常の強風では起こりえないような大幅な振動が継続し送電線同士が接触する混触による短絡による送電設備の破損や停電などが発生する現象。やがて2006年を迎えた。1月1日、東京三菱銀行とUFJ銀行が合併、三菱東京UFJ銀行が発足。

 1月15日、2005~2006年の年末年始の大雪により死者154人が、「平成18年豪雪」が、発生。2005年12月~2006年1月上旬のほとんど毎日が冬型の気圧配置となった。この期間は、1985年~1986年の六一豪雪以来の記録的な豪雪と低温となった。この豪雪の特徴としては強い冬型の気圧配置が続くことで雪雲が季節風により山地まで運ばれるため山間部や内陸部に大雪をもたらす「山雪型」の特徴が顕著に現れた。

 北海道地方から北陸地方・山陰地方の山間部では多くの地域で、12月~2月の降雪量や最深積雪が平年を上回った。特に新潟県の山間部にある津南町では4メートルを超える最深積雪を記録した。北海道、東北地方、北陸地方、群馬県、岐阜県、長野県、中国地方などの山間部や内陸部を中心として記録的な最深積雪となる所が多かった。12月の時点で歴代最深積雪の記録を塗り替えた地点もあった。

 豪雪の記録は、年間で一番積雪が、増える1月後半~2月にかけて記録されることが多く、12月中に記録を更新することは珍しい。1月20日、日本の農林水産省が「2005年12月に輸入を再開したアメリカ合衆国産牛肉にBSE危険部位の脊柱が、混入していたことが判明した」と発表。再び全面禁輸に入る。2007年5月24日、早朝、証券会社の担当者から徳久、山井、滝井正平に電話が入り日本ビルファンドの気配値が、200万円と高いので売りと言われた。

 それに同意し、日本ビルファンド30株を成り行き売り注文を出すと200万円で30株売れた。その結果、税引き後利益が、5178万円となり、口座残金が、6465万円となった。6月5日には、村上ファンドがインサイダー取引したとして、村上世彰代表を証券取引法違反の疑いで逮捕された。9月15日オウム真理教元代表・松本智津夫の控訴が棄却され事実上死刑判決が決定。12月2日任天堂の家庭用ゲーム機「Wii」が、日本で発売された。

 この年、徳久は、今年、大学を卒業しM銀行に就職した京島園子に結婚して欲しいと言われた。少し考えさせて欲しいと2週間の時間をもらった。2007年を迎えて、徳久が、正月休み、新潟の自分の実家で、両親に話をすると身を固めた方が良いと言われた。新潟の実家は、長男の徳久泰一が、いるから大丈夫と言ってくれ結婚を決意した。1月3日、徳久泰介は、結婚すると答えた。その後、2人で結婚式場と探しに行き上野の結婚式場に決め結婚式を6月10日の日曜日とした。

 直ぐに、徳久は、山井と滝井と横浜の喫茶店で、会って、知らせた。
「すると山井が、無職のお前が、食べさせていけるのかと告げた」
「大丈夫、彼女は、M銀行に入ったと言った」
「日本で一番大きな、M銀行かよと驚いて、完全にかかあ天下だなと笑った」

「まー、なんとでも言えよ。とにかく俺が、最初に結婚する事になると息巻いた」
「滝井正平は、都会の女と結婚した方が、良いと告げた」
「漁村の娘は、力が強く、感情的になりやすいから俺も都会の娘と結婚したいなと語った」
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