第８話：バブルに本弄され、総量規制
文字数 2,004文字
翌８日、昭和「１９２６年～１９８９年」から平成へ改元された。３月２日、佐賀県神埼郡吉野ヶ里町で弥生時代の遺跡だと推定される吉野ヶ里遺跡が発掘された。４月２１日、任天堂の携帯型ゲーム機「ゲームボーイ」が新発売された。６月２日、リクルート事件で竹下内閣総辞職し６月３日に宇野内閣が発足した。
７月２３、第１５回参議院議員通常選挙で自民党の大敗により宇野宗佑首相が辞意を表明した。その後、１１月４日。オウム真理教の問題を追及していた弁護士・坂本堤とその一家がオウム真理教幹部により殺害された。年も暮れて、１２月２９日、日経平均株価が史上最高値３８９１５円を記録した。
１９９０年１月中旬の朝、証券会社の川窪さんから重宗大助に電話が入った。そして、住友商事株の気配値が１７６０円と高いと言われ同意し、全株成り行き売り注文を出した。すると住友商事株保有していた１５年半の間に５回の株式分割をし６万株を越えていた。その結果、税引き後利益６４３０万円となり残金が６４６０万円に増え驚いた。
その後、大昭和製紙「現日本製紙」の名誉会長だった斉藤了英氏がゴッホとルノワールの２作品を計２４４億円で落札した。斉藤氏は「死んだら絵を棺桶に入れてくれ」と語り、ひんしゅくを買った。「ひまわり」の落札額を同社の当時の契約者数で割ると一人４百円程度になった。
「後藤康男社長が当時、４百円を契約者に戻すのではなく文化遺産に生かす」
「企業だからできることがあると語った」
「バブル期に日本人が買いもとめた絵画が、その後、海外に買い戻されたケースは少なくない」
「現在、アジアでのアート売買の中心は中国人投資家になった」
かつての日本の「アートバブル」は異常だとしても日本の市場は冷え込み浮上の兆しはない。美術館を運営する企業財団は経営資源が本体の活動に左右されがちだ。景気の波にもさらされるし、株主から費用対効果を問われる可能性もある。
だが、逆説的だが、大企業だからこそ短期的な視点でなく取り組める活動もある。１９９０年２月１８日、第３９回衆議院議員総選挙が行われ開票の結果、自民党が単独過半数を維持。４月１日、三井銀行と太陽神戸銀行が合併し「太陽神戸三井銀行」、現在の三井住友銀行が発足。１１月１２日、明仁天皇の即位の礼が挙行された。
１１月２１日、任天堂の家庭用ゲーム機「スーパーファミコン」が新発売され、ブームとなった。旧大蔵省銀行局は１９９０年３月、バブル経済による異常な地価高騰と土地投機を抑えるため、都市銀行、旧長期信用銀行、信託銀行、地方銀行、在日外国銀行、信用金庫、生損保会社などの金融機関に総量規制を通達し１９９１年１２月に解除された。
「１つ目として不動産向け融資の前年比伸び率を総貸出の前年比伸び率以下に抑える」
「２つ目として不動産業、建設業、ノンバンクへの融資」
「実態の報告を求め規制に違反した金融機関に是正を指導する」
「通達後、金融機関は不動産融資を約束しながら融資の不履行、凍結、打ち切りを実施した」
これは政策的に金融機関の貸し渋りや貸し剥がしを誘導することになり不動産を中心とする資産デフレを招き日本経済のバブル崩壊の引き金になった様だ。また住専「住宅金融専門会社」が不動産融資の規制対象外となり行政指導対象の金融機関から農林系金融機関が除かれた。そのため、農林系金融機関から住専向けへ大量の資金が流れた。
その後に巨額な不良債権問題「住専問題」を引き起こす要因ともなった。なお総量規制の解除後も大蔵省は土地関連融資について金融機関やノンバンクから聞き取り調査を実施し不動産関連融資の伸びが総貸出の伸びを一定幅以上、上回れば総量規制を再発動するとしていた。１９９１年４月１日、重宗利一と重宗芳子は松本市立丸ノ内中学校に入学した。
５月１５日、お立ち台で有名なディスコジュリアナ東京オープンし大評判となった。６月３日。雲仙普賢岳の噴火と火砕流により死者、行方不明者４３名を出した。科学者の飯島澄男によって「カーボンナノチューブ」発見された。マツダ７８７Ｂが日本車としてはじめてル・マン２４時間レースで総合優勝した。
１９９２年４月２７日、任天堂の長寿ゲームシリーズ、星のカービィシリーズの第1作目「星のカービィ」「ゲームボーイ」が新発売された。８月２７日、任天堂の長寿ゲームシリーズ、マリオカートシリーズの第１作目「スーパーマリオカート」「スーパーファミコン用」が新発売された。
また、百歳を迎えた双子の姉妹きんさん、ぎんさんがテレビなどに取り上げられ、全国的にブームとなる。公立の小・中・高等学校で第二土曜日が休校制となる「学校週休２日制」三内丸山遺跡の発掘調査が開始される。１９９２年１１月１２日、証券会社の川窪さんから重宗大助に電話が入った。そして、東京エレクトロン株の気配値が１３５０円と安いと言われた、
７月２３、第１５回参議院議員通常選挙で自民党の大敗により宇野宗佑首相が辞意を表明した。その後、１１月４日。オウム真理教の問題を追及していた弁護士・坂本堤とその一家がオウム真理教幹部により殺害された。年も暮れて、１２月２９日、日経平均株価が史上最高値３８９１５円を記録した。
１９９０年１月中旬の朝、証券会社の川窪さんから重宗大助に電話が入った。そして、住友商事株の気配値が１７６０円と高いと言われ同意し、全株成り行き売り注文を出した。すると住友商事株保有していた１５年半の間に５回の株式分割をし６万株を越えていた。その結果、税引き後利益６４３０万円となり残金が６４６０万円に増え驚いた。
その後、大昭和製紙「現日本製紙」の名誉会長だった斉藤了英氏がゴッホとルノワールの２作品を計２４４億円で落札した。斉藤氏は「死んだら絵を棺桶に入れてくれ」と語り、ひんしゅくを買った。「ひまわり」の落札額を同社の当時の契約者数で割ると一人４百円程度になった。
「後藤康男社長が当時、４百円を契約者に戻すのではなく文化遺産に生かす」
「企業だからできることがあると語った」
「バブル期に日本人が買いもとめた絵画が、その後、海外に買い戻されたケースは少なくない」
「現在、アジアでのアート売買の中心は中国人投資家になった」
かつての日本の「アートバブル」は異常だとしても日本の市場は冷え込み浮上の兆しはない。美術館を運営する企業財団は経営資源が本体の活動に左右されがちだ。景気の波にもさらされるし、株主から費用対効果を問われる可能性もある。
だが、逆説的だが、大企業だからこそ短期的な視点でなく取り組める活動もある。１９９０年２月１８日、第３９回衆議院議員総選挙が行われ開票の結果、自民党が単独過半数を維持。４月１日、三井銀行と太陽神戸銀行が合併し「太陽神戸三井銀行」、現在の三井住友銀行が発足。１１月１２日、明仁天皇の即位の礼が挙行された。
１１月２１日、任天堂の家庭用ゲーム機「スーパーファミコン」が新発売され、ブームとなった。旧大蔵省銀行局は１９９０年３月、バブル経済による異常な地価高騰と土地投機を抑えるため、都市銀行、旧長期信用銀行、信託銀行、地方銀行、在日外国銀行、信用金庫、生損保会社などの金融機関に総量規制を通達し１９９１年１２月に解除された。
「１つ目として不動産向け融資の前年比伸び率を総貸出の前年比伸び率以下に抑える」
「２つ目として不動産業、建設業、ノンバンクへの融資」
「実態の報告を求め規制に違反した金融機関に是正を指導する」
「通達後、金融機関は不動産融資を約束しながら融資の不履行、凍結、打ち切りを実施した」
これは政策的に金融機関の貸し渋りや貸し剥がしを誘導することになり不動産を中心とする資産デフレを招き日本経済のバブル崩壊の引き金になった様だ。また住専「住宅金融専門会社」が不動産融資の規制対象外となり行政指導対象の金融機関から農林系金融機関が除かれた。そのため、農林系金融機関から住専向けへ大量の資金が流れた。
その後に巨額な不良債権問題「住専問題」を引き起こす要因ともなった。なお総量規制の解除後も大蔵省は土地関連融資について金融機関やノンバンクから聞き取り調査を実施し不動産関連融資の伸びが総貸出の伸びを一定幅以上、上回れば総量規制を再発動するとしていた。１９９１年４月１日、重宗利一と重宗芳子は松本市立丸ノ内中学校に入学した。
５月１５日、お立ち台で有名なディスコジュリアナ東京オープンし大評判となった。６月３日。雲仙普賢岳の噴火と火砕流により死者、行方不明者４３名を出した。科学者の飯島澄男によって「カーボンナノチューブ」発見された。マツダ７８７Ｂが日本車としてはじめてル・マン２４時間レースで総合優勝した。
１９９２年４月２７日、任天堂の長寿ゲームシリーズ、星のカービィシリーズの第1作目「星のカービィ」「ゲームボーイ」が新発売された。８月２７日、任天堂の長寿ゲームシリーズ、マリオカートシリーズの第１作目「スーパーマリオカート」「スーパーファミコン用」が新発売された。
また、百歳を迎えた双子の姉妹きんさん、ぎんさんがテレビなどに取り上げられ、全国的にブームとなる。公立の小・中・高等学校で第二土曜日が休校制となる「学校週休２日制」三内丸山遺跡の発掘調査が開始される。１９９２年１１月１２日、証券会社の川窪さんから重宗大助に電話が入った。そして、東京エレクトロン株の気配値が１３５０円と安いと言われた、
