第１８話「最終話」：禍福は糾える縄のごとし

　１０月６日までに秋鮭やサクラマス、ウニなどで漁業被害の影響が見られており道では最大級の赤潮被害に陥った。１０月２３日、中国とロシア海軍艦艇１０隻が大隅海峡を同時通過し日本列島を半周した。１０月３１日、東京都調布市京王線を走行中の特急の車内で男が乗客を刃物で刺し１７人が負傷した。

　そのうち、刃物で刺された乗客１人が一時意識不明の重体であった。特急は国領駅で緊急停止し、乗客は窓などから避難した。また、男はハロウィーン特有の仮装を身につけ、犯行に及んでいた。１２月２２日、オミクロン株の市中感染が大阪府で確認された。これ以降、過去に例のないスピードで感染が急増し、いわゆる「第６波」に入った。

　２０２２年が明け、１月２６日、ガソリンの全国平均の店頭価格が１７０円台に上昇、経済産業省資源エネルギー庁の燃料油価格激変緩和補助金を石油元売に支給開始した。２月６日、大雪の影響でＪＲ北海道は９時頃から札幌駅を発着する列車の運行を全て見合せ、全列車の約６割が運休した。

　札幌市内では雪が降り積もり１４時までの２４時間降雪量が１９９９年の統計開始以降過去最多の６０センチに達して１３時の最大積雪深が１３３センチと８年ぶりに１メートル超を観測した。２月２２日、ウクライナ・ドンバス地方の一部を占領後、親露派国家「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の独立をロシアが一方的に承認した。

　内閣総理大臣の岸田文雄は国際法及びミンスク合意違反への非難や制裁を含む対応の調整を明言した。２３日、政府は、２国家関係者の査証発給停止及び資産凍結、２国家との輸出入禁止措置の導入した。２月２５日、ウクライナオデッサ州「オデーサ州」の港付近でロシア連邦軍の艦艇によって商船２隻が砲撃受けたとウクライナ当局が明らかにした。

　そのうち１隻はパナマ船籍で日鮮海運系列の日興汽船が船主で登録している貨物船「ナムラ・クイーン」で被弾し損傷。２６日、日本政府は、ロシアのウクライナ侵攻を「侵略」と認定した。６月２日、新型ウイルス対策の国の持続化給付金を騙し取ったとして東京国税局職員ら７人を逮捕した。

　７月８日、奈良県奈良市の近鉄大和西大寺駅付近での安倍晋三総理大臣が第２６参議院議員通常選挙に奈良県選挙区から出馬の自由民主党公認候補の応援演説中していた。その最中に背後から銃撃を受けた。狙撃した人物は殺人未遂罪で奈良県警察に現行犯逮捕された。安倍は心肺停止の状態で奈良県立医科大学附属病院に搬送され。

　しかし、１７時３分に死亡、享年６７だった。８月１７日、東京地検特捜部は東京オリンピック組織委員会元理事の高橋治之が大会のスポンサー契約をめぐりＡＯＫＩ前会長の青木拡憲などから計５１００万円の賄賂を受託したとして逮捕した。９月８日、安倍晋三、銃撃事件で世界平和統一家庭連合問題が浮上した。

　その問題で自由民主党の茂木幹事長は党所属議員のうち世界平和統一家庭連合と関わりがあったのは１７９人であるとの調査結果を公表した。９月１４日、東京地検特捜部は東京オリンピック組織委員会元理事の高橋治之に対し大会のスポンサー契約をめぐって総額６９００万円の賄賂を提供した断定した。

　そして、ＫＡＤＯＫＡＷＡの会長、角川歴彦を贈賄容疑で逮捕した。９月２２日、日本政府、日本銀行は、外国為替市場で１ドル１４５円台後半まで円安が進みドル売り円買いをした。２４日も４円以上円高に戻していた。日銀の介入の直後、円相場は５円以上円高方向に動き、一時１ドル１４０円台前半となった。

　１０月２１日外国為替市場の円相場は一時１ドル１５０円台後半に下落した。２０２２年１０月３１日、急激な円安ドル高を危惧した政府は単月で６兆３千億円以上の為替介入を実施していたことを財務省が発表した。しかし、この頃、ロシアがウクライナと本格的な戦争を開始し世界情勢が混沌としてきた。

　それでも重宗家の人達は前を向いて明日を夢見て生きようと決心していくのであった。２０２３年が明けると、世界情勢、日本の経済状況は、まだまだこんとんしていた。しかし、徐々に新型ウイルス感染症も落ち着いてきた。まさに「禍福は糾える縄のごとし」であると重宗大助夫妻は、考えて前を向いて生きていこうと考えるのであった。「完結」