第百四十一話『赤いドアと青いドア』

文字数 1,207文字

「そう、わりとホラークエストはめんどくさいものが多いんだよね・・・道を間違えると、最初からやり直すやつとか・・・」
2017/08/25 11:32
「あー!よくありますよね!大変なんですよね!」
2017/08/25 11:33
と奈緒子が言う。
2017/08/25 11:33
「えー、奈緒子ちゃんホラーなゲームもやるの?」
2017/08/25 11:33
とサラが聞く。
2017/08/25 11:33
「はい、やりますよ!ホラーゲームは割とメジャーなジャンルですよ!」
2017/08/25 11:33
と微笑んだ。お化けを怖がるアタッカー二人と違いホラーに強く、心強い奈緒子だった。
2017/08/25 11:33
「さて、とりあえず、左のドアに行ってみようか!」
2017/08/25 11:33
と僕が言う。

『左のドア』は入り口から見て左のドアで、中央のドアを開けようとした時に、白い幽霊こと『ゴーストエレメンツ』が鍵を持って行ったうちの一つのドアだ。
2017/08/25 11:33
「そうですね!一個ずつアイテムを回収しましょう!」
2017/08/25 11:34
と奈緒子が言う。
2017/08/25 11:34
「ほんとに、肝試しみたいになってきたわね!」
2017/08/25 11:34
と水晶さんが微笑む。
2017/08/25 11:34
「なかなか、おもしろい!」
2017/08/25 11:34
と頷きながら瑠璃が言う。
この二人はそんなに怖がっていないようだ。
2017/08/25 11:34
「さて、どんなコースかな?」
2017/08/25 11:34
と僕が、ドアを開ける。

その瞬間僕は理解した。
2017/08/25 11:34
「うわー、でた!」
2017/08/25 11:34
と僕は呟いた。
2017/08/25 11:35
「あー、出ちゃいましたね!」
2017/08/25 11:35
と奈緒子が微笑む。
2017/08/25 11:35
「え?なに?なに?」
2017/08/25 11:35
とサラが聞く。
2017/08/25 11:35
「これでわかるの?赤いドア・・・と青いドア・・・と数字・・・?1って書いてある・・・これで何かわかるの・・・?」
2017/08/25 11:35
とサラが聞く。さっぱりわからんなー、と、言いながらサラは、はてなを頭に浮かべる。
2017/08/25 11:35
「とりあえず、ドアを開けてみて!好きな方」
2017/08/25 11:35
「うーん、じゃあ、赤?」
2017/08/25 11:35
と僕がサラに言って、サラが扉を開ける。

すると、ピンポンピンポンと高い音がなる。
2017/08/25 11:35
「あ、なんか、ピンポンってなった!!なにこれ?正解??」
2017/08/25 11:36
とサラが聞く。
2017/08/25 11:36
「うん、多分そう。」
2017/08/25 11:36
と僕が言う。
2017/08/25 11:36
「え!でもまた同じ部屋じゃん!!赤いドアと青いドアの部屋だ!なにこれ!!」
2017/08/25 11:36
とサラが言う。
2017/08/25 11:36
「数字、よく見て!」
2017/08/25 11:36
と僕がサラに言う。
2017/08/25 11:36
「数字・・・?なんのこっちゃ・・・って、あ!2になってる!!同じ部屋じゃないってこと??進んだのかぁ」
2017/08/25 11:36
「そう、進んだんだ・・・1回目は当たったようだね!」
2017/08/25 11:37
と僕がサラに言う。
2017/08/25 11:37
「当たった?何が?外れがあるの??」
2017/08/25 11:37
とサラがまたちんぷんかんぷんだ。
という顔でこっちを見ている。
2017/08/25 11:37
「そうだね、もう一回、好きなドア選んで見て!」
2017/08/25 11:37
と僕が言う。
2017/08/25 11:37
「オッケー!じゃあまた赤で!」
2017/08/25 11:38
とサラはそう言って、赤のドアを開けた。

すると
2017/08/25 11:38
「ブッブー!」
2017/08/25 11:38
と効果音がした。
2017/08/25 11:38
「そう、うまくは行かないか・・・」
2017/08/25 11:38
と僕は呟く。
2017/08/25 11:38
「1回目が運が良かったですね!」
2017/08/25 11:38
と奈緒子が微笑む。
2017/08/25 11:38
「え?なにが?なにが??ブッブーってなに!?!?」
2017/08/25 11:38
とサラが叫ぶ。

すると、辺りが暗くなって、モンスターがたくさん現れた。
2017/08/25 11:38
「ぎゃー!出たー!!」
2017/08/25 11:39
とサラが叫ぶ。
2017/08/25 11:39
「そして、数字が1に戻ってる」
2017/08/25 11:39
と僕が呟く。
2017/08/25 11:39
「やっぱり、『道を間違えると、最初からやり直す』ステージだったね」
2017/08/25 11:39
と僕が呟いた。
そう、ホラーの定番、『間違えると最初から』ステージだった。
2017/08/25 11:39
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

ジュン

サラ

奈緒子

珊瑚

瑠璃

水晶

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色