第十六話『神器の二連続攻撃』

文字数 1,137文字

サラが超巨大龍「ドラゴノス」に食べられるかいなかのその時。僕が剣を構え、走りだした。
2017/05/28 09:16
「疾風!!」
2017/05/28 09:16
僕が叫んだ。走りながら、SSSランクの武器「 神の剣 -デュランダル 」のさらにレアスキル「疾風」を繰り出した。
2017/05/28 09:16
「ジュンさん!!」
2017/05/28 09:16
僕の攻撃を応援する形で、奈緒子が叫ぶ。
視認できる全ての場所に攻撃できる、レアスキル「疾風」の剣戟が奔り、「ドラゴノス」に直撃する。

轟音とともに土煙が発生する。
ドラゴノスの姿は見えない。
2017/05/28 09:16
「やったか??!!」
2017/05/28 09:17
僕は、叫ぶ。
2017/05/28 09:17
「99,999のダメージ」
2017/05/28 09:17
表示される、ドラゴノスへのダメージ。
2017/05/28 09:17
「99,999??」
2017/05/28 09:17
奈緒子が目を丸くする。僕もまさか、防御力の高そうなドラゴノスにもスライムと同じ、カンスト、いわゆるカウントストップの99,999のダメージを与えることが出来るとは思っていなかった。
2017/05/28 09:17
そして、カンストのダメージ99,999を与えても、消滅せずに、羽ばたく「ドラゴノス」
2017/05/28 09:18
「まさか、そんな、敵がいるなんて」
2017/05/28 09:18
とはいうものの、先きほどの攻撃で、サラへのドラゴノスの攻撃はキャンセルされ大分後退していた。
2017/05/28 09:18
「な、なんとか、助かったー。」
2017/05/28 09:18
ギリギリのところで助かったサラが言った。

だが、ピンチは去っていない。
さすがにもう一撃与えれば、ドラゴノスといえども倒すことができるが、なんと、スキル「疾風」には時間制限があるのだった。これは連続でスキルを発動できないようにするためである。これがないと、振り回していれば無敵ということになってしまう。

じわじわと溜まってくる「スキルバー」。
これが貯まると、もう一度使うことができる。
ゆっくりゆっくりと溜まっていく。

ヨロヨロとはしているが、俄然巨大な圧力のあるドラゴノス。羽ばたいて、こちらを睨んでいる。
2017/05/28 09:18
「はやく、はやく、はやく」
2017/05/28 09:18
僕は祈るように、スキルバーを急かす。
しかし、スピードがはやまるわけではない。
おそい、おそい、おそい、貯まるのが遅いよ、スキルバー。
2017/05/28 09:19
「ジュンさん、攻撃きます。」
2017/05/28 09:19
奈緒子が言った。
まだ、スキルバーは溜まっていない。
僕のスキルバーが貯まる前に、ドラゴノスが羽ばたいた。

そして、向かってくる。
鋭い風圧でその場のものを吹き飛ばし、向かってくる。
その巨体が僕にたどり着く寸前で、スキルバーが溜まった。
2017/05/28 09:19
「おおおおお」
2017/05/28 09:19
心拍数が上がり続けているがその瞬間スキルを実行した。
2017/05/28 09:19
「疾風!!」
2017/05/28 09:19
その瞬間「疾風」を放った。
超近距離だったため、なんと、「疾風」と、直接「 神の剣 -デュランダル 」が当たり、2連続コンボとなり

「99,999のダメージ」
「99,999のダメージ」

と二回表示された。
その瞬間、粉々になるエフェクトとともに、ドラゴノスは消滅した。
2017/05/28 09:20
「た、倒した。」
2017/05/28 09:20
なんと、Lv.1の僕らが、超巨大龍「ドラゴノス」を倒したのだった。
2017/05/28 09:20
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登場人物紹介

ジュン

サラ

奈緒子

珊瑚

瑠璃

水晶

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