第二十一話『料理人見習い - クックアシスタント』

文字数 1,305文字

「もちろんよ!!」
2017/05/28 14:58
食堂のおばちゃんは、胸に手をドンとやって、僕らが最強クラスのモンスター「ドラゴノス」を倒して手に入れた、「竜の肉」の調理を引き受けてくれた。
2017/05/28 14:58
「ただ、あれなのよぉ!私達でも調理できるのだけど、もし『料理人』のスキルがあれば、さらに料理の幅が広がるわ、私達だけだったら、例えばステーキはできるけど、しゃぶしゃぶができなかったりするのよぉ」
2017/05/28 14:59
と説明する食堂のおばちゃん。
2017/05/28 14:59
「え、しゃぶしゃぶって、薄く切るだけなのでは?」
2017/05/28 14:59
と僕が、たずねる。
2017/05/28 14:59
「おいしくなる切り方があるんだよ!」
2017/05/28 14:59
意外にも、格闘家のサラが言った。
2017/05/28 14:59
「え、サラちゃん、お料理するんですか?!」
2017/05/28 14:59
魔法使いの少女、奈緒子が食いついた。
2017/05/28 15:00
「おにいちゃんがいるからね、たまにつくったりするんだよ。料理というほどすごいものじゃないんだけど」
2017/05/28 15:00
「そうなんですね、すごい!私も見習わなくちゃ!」
2017/05/28 15:00
と、少し焦ったように言う奈緒子。
2017/05/28 15:00
「へー、逆っぽいけどね。」
2017/05/28 15:00
元気少女のサラと、おとなしめの少女奈緒子からくる感想を何気なくつぶやいた。
2017/05/28 15:00
「そう?」
2017/05/28 15:00
とサラ。
2017/05/28 15:01
「・・・・・・」
2017/05/28 15:01
と顔を赤くする奈緒子。
2017/05/28 15:01
「ジュンさんは料理が上手な女の子の方が好きですか?」
2017/05/28 15:01
奈緒子は、赤い顔を隠すためか、手の甲で口元を隠しながら聞いた。
2017/05/28 15:01
「え、うん、まあ。ごはんが美味しい方が楽しいよね。」
2017/05/28 15:01
特に何も考えずに、ぼくはそう言った。
2017/05/28 15:01
「がんばらなきゃ」
2017/05/28 15:02
ぼそっと、奈緒子がそう言った。僕にはぎりぎり聞こえない声だった。
2017/05/28 15:02
「その料理人のスキルがあれば、いろいろな、料理ができるの??」
2017/05/28 15:02
と、話を戻してサラが、食堂のおばちゃんに聞いた。
2017/05/28 15:02
「そうだね。『料理人』のスキルといってもいろいろ、あるんだけど、それを持っている人を連れて来てくれたら、レパートリーは増えるよ。せっかくこんな上物の『竜の肉』をもってきてくれたんだから」
2017/05/28 15:02
というおばちゃん。
2017/05/28 15:02
「そっかー。広場でそういうスキルを持っている人を探して、お願いしたらいいのかな」
2017/05/28 15:03
「もしかしたらいるかもしれないね」
2017/05/28 15:03
せっかくなので『料理人』のスキルを手に入れられないかと考える。
2017/05/28 15:03
「コックさんぽい人??ファンタジーでそういうスキル持ってる人いるの??戦いに関係あるの??」
2017/05/28 15:03
「わりと関係あって、それこそ、今回みたいな『竜の肉』をドロップしやすくなったり、するから、わりと格闘系の武器にもついてたりするんだよ」
2017/05/28 15:03
僕が説明する。
2017/05/28 15:03
「へー、そうなんだー。『料理人』のスキルねー。やっぱり、お願いして誰かにやってもらうのは、違う感じがするよねー。私達が出来るようになったときに、また、お肉を手に入れた時になるのかなー」
2017/05/28 15:03
と、考えるサラ。
2017/05/28 15:04
「そういえば、最近『料理人』の文字をどこかでみたような。」
2017/05/28 15:04
「そうなんですか?!どこででしょう?」
2017/05/28 15:04
考えこむサラ。質問する奈緒子。
2017/05/28 15:04
「かなり最近、みたような・・・」
2017/05/28 15:04
「『料理人』スキルをもった友達がいるってこと??」
2017/05/28 15:04
僕もたずねる。
2017/05/28 15:05
「うーん。」
2017/05/28 15:05
なやむサラ。
2017/05/28 15:05
「あ!!」
2017/05/28 15:05
と、慌てて、ステータス表示を確認するサラ。

サラの手前にステータス画面が表示され腕の項目を確認した。

腕:ふつうのリストバンド [スキル]料理人見習い - クックアシスタント
2017/05/28 15:05
「あ!!私が持ってた!!」
2017/05/28 15:06
とサラが微笑んだ。
2017/05/28 15:06
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登場人物紹介

ジュン

サラ

奈緒子

珊瑚

瑠璃

水晶

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