純文学作品、嫌な人物像
文字数 2,411文字
母ちゃんが勝手で(台所で)読んだ、思想の自由に基づいた、選りすぐりの純文学作品を紹介するからね。
純文学作品は、絵本とは違うからね。
啓太が読むのには苦労するかも知れないけど、難しい言葉や漢字は飛ばしても好いから、読んだ方が良いよ。
毎日の夕食が美味しく食べれなくなるから、紹介した作品は読んだ方が、身の為だよ。
読むんだったら、難しい漢字や言葉は、辞書を開きながら読むよ。
それに純文学なんて、面白く無さそうな本だったら、読まないよ。
母ちゃんのパワハラに負けていたら、命が幾つあっても、足りなくなるからね。
好い度胸じゃないか?
母ちゃんの御蔭だよ。
その
啓太、母ちゃんの、お前の夕飯の御飯とおかず だけを、凄く
母ちゃん今回、私が勧める2冊の本を啓太が読んだら、来月から お前の小遣い1,000円、値上げしようと思っていたのにねぇ。
それにねぇ、読まないと反対に、値下げに成っちゃう可能性も在るんだよ。
物価高騰のおりに、お前の生活が更に苦しく生ってしまうかも知れないんだよ、読んだ方が身のためじゃないかね。
少なくても、後、2年と7カ月は、値上げした小遣い基準にして、お前の勉強の努力と本読みの努力の成果を加味して、更なる値上げを考えて遣るよ。
母ちゃんは何時も言っているけど、成功とは努力の結果なんだよ。
母ちゃんは、努力なしの成功なんて認めないけど、努力成果の報酬はチャンと払うよ。
この作品も、性格の良くない酷い女性が主人公の、素晴らしい本なんだよ。
読んで欲しい純文学作品は、丹羽文雄の「厭がらせの年齢」と今村夏子の「むらさきのスカートの女」だよ。
純文学作品には、モット良い人達が登場する、心温まる小説が在るんじゃないのか?
何で、嫌そうな主人公が出て来る小説ばかりを、僕に勧めるんだよ?!
酷い性格の人物たちで、ストーリ展開も倫理を外れたような小説は、お前や多くの読者は毛嫌いする感覚が在るけど、そんな作品が専門的な人たちから評価されるのは、何かが在るからだよ。
読み進めて行けば解るよ、多くの人は、嫌だと思っていた空間に必ず引き込まれて行くよ。
この二作品は純文学だと言っても、難しい言葉や芸術的な言葉が並んで引き付けては、いないよ。
簡単な言葉で、凄い表現力の描写力や性格付けで、読者を衝撃的な世界に、引きずり込んて行くよ。
今村夏子の「むらさきのスカート女」は、タイトルの紫が、ひらがなに成っている事と、むらさきとはどういうイメージを与える色なのかを、考えながら読むと良いかもしれないよ。
主人公が、思いやりが在る良い人のストーリ展開で、ほのぼのした感動を生む作品も、母ちゃんは好きだけど。
こう言う性格の悪い嫌な人間たちを上手く料理していく、素晴らしい衝撃的な作品も、母ちゃんは好きなんだよ。
だから、啓太、読みなさい!
だけど母ちゃん、僕が読んでコノ2作品が、必ずしも好いと思うかは判らないよ。
酷い作品だと思うかも知れないよ。
それでも良いの?