松本清張は、松本きよはる さんだった ？
文字数 1,339文字
松本清張さんの話の前に、一言、お礼を。
私にファンレターを送って下さった、読者の方、有り難う御座いました。
今後も、私の美貌と気品と淑やかさを発揮して頑張りますので、よろしくお願いします。
では、お上品に、日本を代表する推理小説作家、松本清張さんの話を、アホ息子と一緒に進めて行きたいと思います。
何が、アホ息子と一緒にだよ！
何処に、母ちゃんに美貌と気品と淑やかさがあるんだよ。
母ちゃんは、貧乏と下品とハチャメチャさの塊じゃないか。
啓太、褒めて呉れて有り難う。
母ちゃん、嬉しいよ！
褒めてないよ！
今回紹介する作家さんは、松本清張です。
お前、いくら本を読まない地球人だからと言っても、松本清張は知っているわよね？
松本清張は知っているに決まっているよ、だから3冊も、読んだよ。
ええっ？！ お前、松本清張さんの本を３冊しか読んでいないの！？ たったの３冊なの？
お前、人類追放の刑に該当するよ！
何だよ、その人類追放の刑ッて？ じゃ母ちゃんは、松本清張の本を何冊読んだんだよ？
えっ？ 母ちゃんは凄い読書家だよ。宇宙を代表する偉大な推理小説作家、松本清張さんの本は、確か？ ６冊ぐらいはチャント読んでいるわよ。
ええっ？！ 母ちゃん？ 偉そうに言っているけど、６冊しか読んでいないの？ 僕とそんなに変わらないじゃないか！？
ええっ？ そう言われれば、少ない気がするよ？ えっと、デビュー作品の西郷札は読んだでしょ、或る小倉日記伝、ゼロの焦点、点と線、顔、砂の器、球形の荒野、遠くからの声、日本の黒い霧、昭和史発掘、犯罪予告は読んだし、それから、黒革の手帳、贋作の森、わるいやつら、影の車も読んだし、それから……
母ちゃん！ 何時まで続くんだよ！ もう１０冊を簡単に超えているよ！？
ああっ？ そうよ！ 私、清張さんの作品を読んだの６冊じゃないわよ！ 600冊ぐらいは、読んだ気がしてきた？
ええっ？！ 6冊と600冊じゃ？ 全然違うじゃないか！
そうかね ……
お前、松本清張の出身地と言うか出生地が、何処か知っている？
知っているよ。確か、福岡県の小倉って、本に書いて在ったよ。
ええっ？ 啓太（けいた）それ、違っているわよ。松本清張さんの出生地は福岡県の小倉じゃないわよ。
何をバカな事を言っているの？ 本に、松本清張の出身地は、福岡県の小倉と書いて在ったよ。
その本、間違っているわよ。
何をバカな事を言っているんだよ？ 出版社が作家の出身地のウソを書くわけがないよ！
そうかね。
確か、松本清張は、広島県広島市で生まれた筈だよ。
松本清張さん自身がテレビで、そう、言ったのよ。
えっ？！
母ちゃん、それ、本当の事なの？
本当の事よ。
松本清張は福岡県の小倉で、出生届をだしているが、生まれたのは、広島県広島市です。
それから、松本清張が、まつもとせいちょう と読むのはペンネームだからよ。
本名は、松本清張を、まつもと きよはる と読むのよ。
それも、本当のことなの？
本当の事よ。
啓太、松本清張の作品の中で、母ちゃんが特に気に入っている作品の紹介と解説は、次回にするよ。
母ちゃんは、上品で凄く美人だけど、意外と年寄りだからね。
なにそれ？
母ちゃん、上品じゃない、年寄りだから、ショウが無いか。
