母ちゃんの推奨本「友情」「氷壁」

文字数 740文字

啓太、お前も知っている通り、母ちゃんは(ほとけ)の様な女性じゃないか。
     えっ! どこが?!
だから、(ほとけ)の母ちゃんが、仏の様な言葉を言うよ。


仏のような言葉は、これだよ。


”  おまえ、勉強なんかしている(ひま)が在るんなら、本を読みなさい! ”

なにそれ! 

その言葉の何処が仏の言葉なんだよ!?   勉強するなって、悪魔の言葉だよ?


そうかい、じゃ、優先順位は第1位が勉強で、2位は読書で好いよ。
なに訳の解らない順位を、勝手に決めているの?


それで、今回は、どんな小説を紹介する気でいるの?

今回の純文学2作品の紹介は、武者小路実篤の「友情」と井上靖の「氷壁」だよ。
ええっ、武者小路実篤の「友情」は、2年前に母ちゃんに無理やりに読めっていわれて、読んだ作品じゃないか!?
そうだったかね……

じゃ2回読めばいいよ、2回読むとね、更に面白くなるからね。

3回読むと、更に更に面白くなるからね。

何を言っているんだ。

だけど、母ちゃん、この友情って作品、昔の純文学作品だから、難しくて面白く無いんじゃないかと思って読み始めたら、途中から余りの面白さに、一気に読んだよ。

そうだろ。

母ちゃんはね、面白く無い本とか、下らない本とか、5歳以上の方 お断り本とかは、勧めたりしないんだよ。

ナニ、その5歳以上の方の お断りの本って?

そんな本、無いよ。

そうかね………
それで、母ちゃん、もう一本の、井上靖の「氷壁」って本も、「友情」と同じように面白いの?
そうなんだよ。

武者小路実篤の「友情」と井上靖の「氷壁」は、友情繋がりの、面白くて一気に読める、という共通点が在るから、お前だけじゃなく読者さんにも勧めたいんだよ。


だから母ちゃんは、叫ぶよ。


みなさん! 「友情」と「氷壁」の本を、読みなさ~い!!

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色