03.書斎
文字数 1,645文字
楼ケ崎は書斎にやってきました。書斎に鍵はなく、ドアを開けることができました。
書斎には、左右に本棚があります。左側はペティグリュー婦人の蔵書、右側には婦人の死後集められたペティグリュー・マンションについての資料が保管されているようです。
楼ケ崎は右の本棚から『ペッパー・ペティグリューの伝記』を発見しました。
『ペッパー・ペティグリューの伝記』について【アイデア】-50 が【英語】でダイス振ることができますけど、振りますか?
今回は【EDU×2】で英語を読めます。話すことはできないけど読めることはできるってかんじです
楼ケ崎は再びペティグリュー婦人の蔵書と思われる本棚を見ます。
楼ケ崎は『ペティグリューマンションに関する記事のスクラップブック』を見付けました。
“ペティグリュー婦人逝去”
ペティグリュー婦人が死に、その遺言として、
「屋敷は市が管理し、屋敷を破壊しそうな不審者以外は出入りを極力許可すること」
「出入りが許可された者はすべて碑文の謎に挑戦する権利があり、隠された黄金の世界を見つけ出した者は、そこにある物を自由に持ち帰って良い。しかし、謎の真相を語ることは禁じる」
と遺している。
“ペティグリューマンショの碑文の謎、破られる”
謎を解いたのはミステリー作家の鈴木 翔陽
「扉を開けるまでの間に、人知を超えるような仕掛けはなかった」
「特別な知識が必要な部分はほとんどなく、必要な知識は書斎で簡単に調べられることだった。閃きさえあれば小学生にも解くことはできるだろう」
「私は黄金には興味がなかったので、証拠として指輪を持ち帰るにとどまったが、確かにこの謎を解いたものは望むなら数多の黄金を手にすることが出来るだろう」
「私はこの真相と引き換えに、恐ろしい真実を目にしてしまった。この謎に挑む者は、覚悟を持って挑むことを強く勧める」
楼ケ崎は反対側の本棚も見てみることにしました。
ペティグリュー婦人の数々ある蔵書のなかで、一冊だけ日本語で書かれた本がありました。子ども向けのなぞなぞの本です。
①「この暗号を解け。『ぱたいなたったぷたる』」という文章とたぬきの絵
②殺人事件が起きました。容疑者にみか、ゆう、はなこ、としえの四人がいます。探偵は言いました。
「犯人はあなたです!」 さて、犯人は誰?
楼ケ崎は鼻で笑い、なぞなぞの本を本棚に戻しました。
他の人たちと合流するため、廊下に出ました。
サーミャは玄関ホールにやって来ました。
ドアノブを握り開けようとしますが、いくら押しても開きません。
鍵がかかってしまったと思い、ドアロックをガチャガチャと回してみますが、ドアはまったく動きません。
サーミャはドアの左右にある窓ガラスを割ろうと試みましたが、手が痺れるほどの力で叩いても割れませんでした。