07.碑文の謎
文字数 1,306文字
楼ケ崎とサーミャは食堂にやって来ました。
食堂に入ると、倒れ伏していた死体が無くなっていました。
更に足下を見てみると、血の跡が続いています。それは血だまりから部屋Aと続いていっています。
サーミャは壁に貼られている子どもたちが描いた絵をよく見てみます。もう我が子が描いた絵を見ることはないんだと思うと涙が流れます。
楼ケ崎は日誌を読み、鍵を持っていた子が娘の響子であることに気付いてしまいました。
ななとかほりは部屋Dの扉を開けました。
事前に話を聞いていた通り、そこにはヨシナガレイコの首を吊った死体があります。
ななとかほりは部屋の中へ入っていきます。
ななはヨシナガレイコの死体について調べてないと気が付きました。
ななとかほりが死体に近寄ろうとした瞬間、見開いた目がギョロッと二人のほうを向きました。
ヨシナガレイコの口がゆっくりと開き、しわがれた低い声で話し始めます。
首吊りものは人ではない……
首吊りものは一なる主が名の対をなすもの……
あなたたちは部屋Aにやって来ました。
そこには手前と奥に2つのベッド、ベッドランプがあり、共有のクローゼットが一つ。そして小さな引き出し付きの机が2つあり、1つには死体が俯せになっています。入り口にも死体が1つ倒れています。
かほりは手を合わせた後、机に突っ伏している死体を退かしたところ、机の上には「血濡れた日記」がありました。
あなたたちはその日記を開きました。