一文小説集「対話」等三篇

文字数 138文字

「対話」

 ベビーカーに一個のツナ缶を載せた女と、一匹のマグロが、水族館の水槽越しに見つめ合っている。



「荒野」

 人類が滅亡した後の荒野で、信号機たちが、自分たちの本当の色を灯し始める。



「祈り」

 夏、家の前の道の上でびちびち跳ねている金魚を見ながら、雨降れ、と心の中で祈っている。
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