一文小説集「急旋回」等三篇

文字数 147文字

「急旋回」

 結局使わなかった遺書で紙飛行機を折って飛ばしたら、急旋回して俺の胸にぶつかって落ちた。



「少年」

 今日もその少年の幽霊は駄菓子屋の店先で、子どもたちが食べるアイスの棒を覗き込み、当たりが出たかどうか確かめている。



「くしゃみ」

 くしゃみを我慢した瞬間、鼻の穴の中から、舌打ちが聞こえた。
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