一文小説集「糖衣錠」等三篇

文字数 141文字

「糖衣錠」

 あの子が死んで何年も経つので、あの子の墓前に供えるお薬も、そろそろ糖衣錠じゃなくてもいいだろう。



「飼育」

 理科の解剖の授業用に代々飼育されている蛙の中から、予め体に切り取り線が入っている個体が生まれる。



「壁」

 夜中、母の位牌を撫でていたら、アパートの隣人に壁を叩かれた。
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