一文小説集「泣き声」等三篇

文字数 140文字

「泣き声」

 うちの子が泣き叫ぶたびに、隣に住んでる女が、その泣き声をバイオリンで再現して聞かせてくる。



「余興」

 明け方のゴミ収集所でゴミ見酒を楽しんでいたら、余興に、カラスが舞を舞ってくれた。



「猿」

 あの猿のことはもう忘れて、と俺を抱きしめた妻から、ふわっ、とバナナの香りがする。
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