擬人化は奈良時代からすでに始まっていた

文字数 353文字

擬人化。
日本人はなんでも擬人化したがる。
猫や犬に代表される動物、エアコンなどの無機物、六法……。

奈良時代の歌人、大伴旅人は、和琴を藤原房前へ贈答した際、書状(今でいうお手紙)に和歌を添えた。
その和歌のなかで、大伴旅人は、琴(こと)を少女に擬人化させている。
なんでも、大伴旅人の夢の中に、琴から少女に変貌した子が出てきたとのこと。


なるほど、ロマンチック。
しかも少女が、語りかける内容も素敵である。
要約すると、
「朽ち果てるはずだった木のわたしを、細工師さんがささやかな琴にしてくださいました。質が悪く良い音が出るわけでもないのに、立派な方の愛用の琴になりました」
と、少女はとても謙虚に、琴に生まれ変われたことを喜んでいる。


かわいー!


うつほ物語にも、琴と幼女にまつわる、かわいいシーンはある。
また今度紹介します♪
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