第8話 蕎麦勝
文字数 813文字
○12月31日の大晦日、東京下町の老舗蕎麦屋「蕎麦勝」、閉店間際に子供連れの女性客がやって来た。
Se ガラガラ〜
若女将、慌てて奥へ。
若女将、ストーブ近くのテーブルに座る子供連れを指差す。
若女将、超特盛の掛け蕎麦一杯をストーブ近くのテーブルへ運ぶ。
お母さん、ひきつった笑い。
ゴーン、ゴーン(除夜の鐘)
こうして、老舗蕎麦屋「蕎麦勝」の年の暮れは混迷のウチに過ぎてゆくのであった。