第2話 ダジャレな魚屋

文字数 476文字

東京は下町、場末の魚屋「魚安」が流行っているようです。
へーい、らっしゃい。よっ、奥さん今日も綺麗だね。
あらっ、お上手ね。今日は、何があるの?
ヤリイカのいいのが入ったよ。天ぷらにして旦那さんに食わしてごらんよ。今晩、抱いてイーカってことになっちゃうぜ。
まっ、恥ずかしい。イッパイいただくわ。
まいどあり〜
こんばんは、今日は何があるの?
アジの開きが旬だね。旦那さんに食わしてごらんよ、おまえのお○んこもパクっと開いてアジがいいねってことになっちゃうぜ。
まーいやらしい。四尾いただくわ。
まいどありー
何かいいのあるかしら?
赤貝のいきのいいのが入ったよ。旦那さんに食わしてごらんよ、おまえの赤貝も相変わらず新鮮だなぁってことになっちゃうぜ。
でも、私のは使い込みすぎてもっとドドメ色なのよ。
じゃこっちのホヤは、どうだいムラサキがかってるが新鮮だぜ。
赤貝と一緒にホヤもいただくわ。

娘のは赤いけど、わたしのはドドメ色だから。きゃ、恥ずかしい。

まいど。
すいません、旦那と喧嘩したんですけど何かいいのあるかしら?
フグかな?鬼カサゴかな?
こうして、魚安の夕べは客足が絶えない。
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