第12回 健康ランドで本当に健康になれるのか。

文字数 1,329文字

健康ランドといえばハチクロ。
山田さんが会社の先輩に連れられて、なんやかんや失恋の傷を癒した場所ですよね(記憶あいまい)。

別に失恋はしていないけど、とにかく癒されたい。
癒し願望だけが卑しく募る今日この頃なので、某健康ランドへ単身乗りこんでまいりました。
いろんなお風呂、いろんなボディケア、いろんなサービス。
大ざっぱな情報しか入れぬまま、だけどとにかく癒されたいのでゴーゴゴー(郷ひろみの若々しさすげい)。


が、行ってみて思ったのです。
健康ランドってめっちゃ緊張しませんか?


なんでかっていうと、まずシステムが煩雑。
煩雑っていうか全体像がつかめれば「なるほどなるほど、よくできてる~」ってなるのですが、初心者にそんな視野の広さを求められても無理。
初めての場所ってだけでアウェー感あるんだから、もともとせまい視野がよりせまくなります。そしてザルです。
目に入ってるはずの情報を処理できず、するする抜けていきます。


でも健康ランドって常連さんばかりのイメージなのか、店員さんも「いや、もうわかるよね?」みたいなオーラ出してくる(被害妄想)。
あれです、新しい職場初日なのに、備品置き場とか人の名前とか社内の独自ルールとかを当たり前のように話される、あの現象と一緒です。



リストバンドがあらゆる鍵になるシステム!
岩盤浴は専用の服を着るルール!
支払は最終まとめて形態!



もちろん全部説明はしてくれるんですけど、いかにも流れ作業でダーッと話されてあわあわする。
え、初心者でもあれくらいは皆すぐにインプットできるものですか。
わたしの脳が貧弱なんですか(否めない)。



だから緊張するし、一つ一つに手を出すたびにめっちゃ頭使います。
「こ、ここのドリンクは有料かな?」
「マッサージチェアの使い方とは?」
「そもそも岩盤浴って服着たままなの?(無知)」




とにかく手探り。
何度も通えば勝手知ったるになるんでしょうが、とにかく手探りで疲れる。
さらに偏見ですが、健康ランドとか銭湯って常連すぎて〈歩くルールブック〉みたいな方、たまにいらっしゃいますよね。
遭遇しないよう、こそこそ入浴を繰りかえす所存です(チキンハート)。



てか、ルールブックとまではいかずとも、ああいう場所の女性陣ってすっげいたくましい人多くないですか(ますます個人の感想です)!
体のボリュームも(失礼)威圧感も(超失礼)表情の険しさも(鬼失礼)たくましいの!

つまり怖いの!

職場に必ず一人いそうな、もう何年もここで働いてるんで全部わたしに聞きや~タイプの御方。
味方だったら心強いけど(できれば距離おきたいけど)、敵になったらとっても厄介なタイプの御方。
健康ランドと銭湯にすごい生息している気がします(偏見が過ぎるぜ!)。




なもんで緊張しっぱなし。
せめてマッサージチェアで癒されようと思って、欲張り4コース連続で体験し、揉みかえしで筋を痛めた大馬鹿者はわたしです。
岩盤浴やりすぎて、ほんのり頭痛になった阿呆はわたしです。




嗚呼、健康ランド。
健康になるためには、まず慣れが必要なんですね。


わたしのような卑屈小心者タイプの方は、単独でなく仲間と同行するのをおすすめします。
心おきなく楽しめたのはドクターフィッシュのみ。
健康ランドにも向き不向きはあります。

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