夜の中にいる女|貴方の為に…

文字数 303文字

それって…。君、僕がいつ望んだのかな?

僕はいただけだ。
君が勝手に守りたかっただけだよね。

どうだい?満足したかい?
満足してないのなら、君の努力不足だね。

えっ?ああ、そうかい、満足しているのかい…。
自己満足したなら、見返りを求めちゃだめだよね。
それなのに、見返りを求めるのかい?

もともと、僕にとってはありがた迷惑な話なのに、それは酷な話だろ…。

君の自己満足に僕が付き合う理由が僕にはわからないよ。

だからさ、君、満足しているなら、穏やかに死んでくれていいよ。もしくは、僕らの前から静かに姿を消してくれよ。

僕は愛し合っている愛しい彼女と幸せに暮らすから…。

彼は契りの片耳ピアス跡を隠しながら、別の女の手を引いた。
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