9話・金貨
文字数 651文字
お返し。
悩む、解せぬ、必要か?このイベント。
私は今悩んでいた。バレンタインデーのお返しにだ。妻がくれたチョコのお返しだ。
今年はチョコだった。その辺のチョコなら良いものを。何のプライドか見栄か、ディゴバとかバルスとか言う、滅びの呪文の様なメーカーの物だ。
しかも高い!何テコッタイ!それの3倍だと?
誰がそんな取り決めをした。
ジュネーブかポーツマスか?
ミラノかパリかもな・・・。
そんな事どうでも良い。
俺の小遣いが〜!と悩みながらデパートではなく、ディスカウントスーパーに行った。
すると、そこにはクッキーの山。
クッキーだと?!ふざけるな、俺はそんな物食べない。従って味が分からん!
高いのか安いのかすら知らん!
と見ていると、そこにチョコまであった。
そうだ、間違い無い。女は自分が食べたい物を人に贈るのだ。ならば、チョコも有りだなと見ていて、閃いた。
いや目の前にあったのだ。
これこれ、これこそ妻のお気に入りに違いない。しかも風刺が効いている。
来年からはチョコは来ないだろう。
そうだ、それで良いのだ。と私は家へとそれを買って帰った。
手を差し出す妻に、
「はい、クッキーよりチョコかな?と思って」
と袋を渡すと。
「何これ?はっ!金貨の包装紙のチョコ?
バカみたい」
とニコニコしながら食べた。
よしよし何とか、ウケは取れた、あははは。
な~に、簡単ではないか、と思っていたら。
チョコを食べながら妻は、
「来年は、現金が良いな・・・」
と言った。
そっちで取ったか!
私は来年は、金を貯めておこうと心に決めた。
終わり。
悩む、解せぬ、必要か?このイベント。
私は今悩んでいた。バレンタインデーのお返しにだ。妻がくれたチョコのお返しだ。
今年はチョコだった。その辺のチョコなら良いものを。何のプライドか見栄か、ディゴバとかバルスとか言う、滅びの呪文の様なメーカーの物だ。
しかも高い!何テコッタイ!それの3倍だと?
誰がそんな取り決めをした。
ジュネーブかポーツマスか?
ミラノかパリかもな・・・。
そんな事どうでも良い。
俺の小遣いが〜!と悩みながらデパートではなく、ディスカウントスーパーに行った。
すると、そこにはクッキーの山。
クッキーだと?!ふざけるな、俺はそんな物食べない。従って味が分からん!
高いのか安いのかすら知らん!
と見ていると、そこにチョコまであった。
そうだ、間違い無い。女は自分が食べたい物を人に贈るのだ。ならば、チョコも有りだなと見ていて、閃いた。
いや目の前にあったのだ。
これこれ、これこそ妻のお気に入りに違いない。しかも風刺が効いている。
来年からはチョコは来ないだろう。
そうだ、それで良いのだ。と私は家へとそれを買って帰った。
手を差し出す妻に、
「はい、クッキーよりチョコかな?と思って」
と袋を渡すと。
「何これ?はっ!金貨の包装紙のチョコ?
バカみたい」
とニコニコしながら食べた。
よしよし何とか、ウケは取れた、あははは。
な~に、簡単ではないか、と思っていたら。
チョコを食べながら妻は、
「来年は、現金が良いな・・・」
と言った。
そっちで取ったか!
私は来年は、金を貯めておこうと心に決めた。
終わり。