契約

文字数 413文字

アパートの近所の道路沿いに車を停めて
車内で陽子と少し話をすることにした。


「良かったなぁ、あの場に俺がいて」

俺の問いかけに無言で下を向く陽子

「人が見てるのに、駐車場でみっともなかったなぁ」


俺は半笑いで陽子をチラチラ見ながら話し続けた


「そんなに、金に困ってるのかぁ?ん〜?体でも売って稼いだらどうだぁ?ははは」


挑発的な態度を取る俺を陽子は一瞬睨みつけ
すぐにまた下を向きボソっと呟いた

「なんで?なんでアンタがあんな所にいたのよ…。」


「俺がどこにいても良いだろぉ?誰のおかげで警察沙汰にならなかったと思ってるんだぁ?」


「アンタに見つかるなんて最悪…」


なんだコイツ。人の話聞いてんのか?
感謝するところだろ普通は。このコソ泥女め

「そんな言い方ないだろぉ?捕まってたら透にも連絡いってたぞぉ?そうなったら、困るんじゃ無いのかぁ?ん〜?」


「…そういえば、聞いたよ。椎茸とりのバイトクビになったんでしょ?いつまで、お義母さんを困らせる気なの?」
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