君を探して⑩

文字数 163文字

 記憶を封印されて服従を強いられても、私は博士を憎むことは終ぞ出来なかった。母の名を忘れ、自分の元の名前を忘れても、私には博士がいてくれて、博士がくれた名前がある。それだけで良かったのだ。博士がしていることは、きっと世界から見たら脅威で残酷なことなのだろう。それでも私は最後まで博士に付いて行くと決めた。いつか命が尽きるまで。
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