深淵の黒鶴 わたしたちは一対の翼なのだから

作者 ひさちぃ

[学園・青春]

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加茂野茉凜は、背の高さにコンプレックスを抱える十六歳。ある理由から旅を続けていた。そして、旅先で彼女より少し背の低い美しい少年と出会う。しかし、その少年は獰猛な獣のように彼女に鋭い視線を向け、冷たく彼女の旅の理由を否定する。憤慨した茉凜はその場を去るが、少年の寂しげで儚げな雰囲気が気にかかり、翌日再びその場所に足を運ぶ。

 二人の出会いは、深淵の血族と呼ばれる異能結社によって引き起こされる運命の序章であった。茉凜は、少年との関係を通じて、彼女自身の運命と向き合うことになる。

 少年の名は弓鶴。深淵の四つの色の流儀の規格から外れた番外の色を持ち、敵対する術者の蓄積した力をすべて奪い、相手の持つ流儀さえ取り込んでしまう、底なしの器と怖れられ、厄災の象徴とも希望の象徴ともされる存在。その名は「黒鶴」。


 黒髪のグロンダイルの前日譚。加茂野茉凜が主人公の物語。

登場人物

わたし=加茂野 茉凜 かもの まりん

 年齢十六歳で身長は百七十三センチ。高身長女子ならではの悩みを抱えている。表向きは明るい性格でとてもポジティブ。逆境こそ燃えるタイプ。でも、心はありきたりの女子なので、思い悩むことも多々ある。

 自分より少しだけ背が低い弓鶴くんが気になっている。


 一年ほど前に落雷事故に遭って、奇跡的に生還したものの、左腕から先は不自由になっている。特に左手はほとんど動かない。

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小説情報

深淵の黒鶴 わたしたちは一対の翼なのだから

ひさちぃ  hisak0

執筆状況
連載中
エピソード
12話
種類
一般小説
ジャンル
学園・青春
タグ
入れ替わり, 異能, 学園, 恋愛, 百合
総文字数
27,220文字
公開日
2024年09月02日
最終更新日
2024年09月04日
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