過去の記憶と未来の記憶 超感覚

[ミステリー]

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 あなたは私の記憶です。 これからは、あなたが私の新たな記憶です。

「母のようにはなりません。私はあなたとともに生活するのを選びました。
 いつもあなたとともにいます。いいでしょう?」
「朝から晩まで二十四時間、私の傍にいるんですか?飽きませんか?」
「飽きないと思います。あなたは私の記憶です。
 これからは、あなたが私の新たな記憶です。
 なぜなら、由美は私。私は由美子ですから」
 由美は笑顔でそう言った。
「由美子か?」
「はい、今は・・・」

 やはり思ったとおりだ。由美子は亡くなったが、由美子の心は由美の中で生き続けている・・・。いやそうではない。由美と由美子は別な存在だ。いずれ由美だけになる・・・。私はそう思った。

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小説情報

過去の記憶と未来の記憶 超感覚

牧太 十里  makitajuuri

執筆状況
完結
エピソード
14話
種類
一般小説
ジャンル
ミステリー
タグ
総文字数
11,041文字
公開日
2024年02月04日 09:10
最終更新日
2024年04月18日 16:51
ファンレター数
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