第9話 急展開……なのか?
文字数 763文字
「お待たせしました。」
「待ってないよ。今来たとこ。」
いつもの会話。でも、好きを自覚してから初めての会話。
「今日は遊園地ですよね?楽しみです。」
控えめに笑う顔が可愛い。楽しみなんて言ってくれたこと無かったのに……。ちょっとしたことで、感情動かされてる。これがガチ恋ってやつか?
「絶叫系行けるっけ?」
「はい。」
「じゃあ、ジェットコースターも乗って……。メリーゴーランドとか観覧車とかの無難なやつにも乗りたいよね。」
「……。」
「さえさん?」
「あ!すみません。」
聞いてなかっただけか?いや、そんな感じじゃない。伊達に女を落としてないんだよ。分かるぞ。この感じは……。
「何か悩んでることありますよね?」
「え?な、無いですよ!」
「ありますよね?」
動揺してる。絶対ある。でも、俺には言えないってことか?それって、信頼が薄いってこと?俺好かれてないのか?さえさんは答えない。考え出したら止まらなかった。どんどん気分が沈んで、遊園地もなかなか楽しめなかった。そんなことしてる間に、時間も閉園間際になってきた。
「最後に観覧車でも乗らない?」
「い、いいですね。」
二人で観覧車に乗った。小さな個室。さっきよりも近づいた距離。何だかドキドキした。
「あ、あの。」
「ん?」
「今日楽しくなさそうだったのは、私のせいですよね?」
「え?」
「いつもより全然話してくれなかったから、その、ごめんなさい!私悩んでることあるんです!」
急すぎる。でも、これがさえの本音なんだ。きっとずっと考えてくれてたんだ。それがちょっと嬉しくなる。
「でも、私!言えないんです!ごめんなさい!」
「何で?何で言えないんですか?俺は、俺は……。」
こんなこと言うの初めてだ。ほんとにノープラン。こんなこと言ったら、さえさんにどう思われるとか考えなかった。
「俺は本気でさえさんが好きなんです!!」
「待ってないよ。今来たとこ。」
いつもの会話。でも、好きを自覚してから初めての会話。
「今日は遊園地ですよね?楽しみです。」
控えめに笑う顔が可愛い。楽しみなんて言ってくれたこと無かったのに……。ちょっとしたことで、感情動かされてる。これがガチ恋ってやつか?
「絶叫系行けるっけ?」
「はい。」
「じゃあ、ジェットコースターも乗って……。メリーゴーランドとか観覧車とかの無難なやつにも乗りたいよね。」
「……。」
「さえさん?」
「あ!すみません。」
聞いてなかっただけか?いや、そんな感じじゃない。伊達に女を落としてないんだよ。分かるぞ。この感じは……。
「何か悩んでることありますよね?」
「え?な、無いですよ!」
「ありますよね?」
動揺してる。絶対ある。でも、俺には言えないってことか?それって、信頼が薄いってこと?俺好かれてないのか?さえさんは答えない。考え出したら止まらなかった。どんどん気分が沈んで、遊園地もなかなか楽しめなかった。そんなことしてる間に、時間も閉園間際になってきた。
「最後に観覧車でも乗らない?」
「い、いいですね。」
二人で観覧車に乗った。小さな個室。さっきよりも近づいた距離。何だかドキドキした。
「あ、あの。」
「ん?」
「今日楽しくなさそうだったのは、私のせいですよね?」
「え?」
「いつもより全然話してくれなかったから、その、ごめんなさい!私悩んでることあるんです!」
急すぎる。でも、これがさえの本音なんだ。きっとずっと考えてくれてたんだ。それがちょっと嬉しくなる。
「でも、私!言えないんです!ごめんなさい!」
「何で?何で言えないんですか?俺は、俺は……。」
こんなこと言うの初めてだ。ほんとにノープラン。こんなこと言ったら、さえさんにどう思われるとか考えなかった。
「俺は本気でさえさんが好きなんです!!」