遭遇 #2

文字数 7,240文字

いつもより早い夫の帰宅に、彩子は少し驚いたように「早いのね」と言った。そしてすぐに「夕飯、なにもありませんけど」と付け加える。
「いいよ。外で食ってきた」
 野崎は冷蔵庫から缶ビールを取り出して、それをテーブルに置く。
「飲んで平気なの?」
 懸案事項がある間は、いつ呼び出しがかかるか分からない。
 彩子自身、意図せず身につけてしまった習慣から、つい口をついて出てきた言葉だが、それを聞いて野崎は笑った。
「ノンアルだから大丈夫」
「そう…」
 彩子は気のない返事を返して、スマホをいじり始めた。
 メールのチェックをしながら、「私、来月友達と旅行に行くって…言いましたっけ?」と聞く。
「あぁ…来月だっけ?」
「2泊3日で箱根まで」
「そうか…分かった」
 野崎はビールを一口飲んで「いつもの旅行メンバー?」と聞いた。
 彩子はスマホをいじる手を一瞬止めたが、すぐに「そうよ」と答えた。
「…」
 野崎は黙っていた。
 妻がそう言うなら信じるしかない。

 ——本当は誰と行くの?

 問いただしたい言葉が喉元まで出かかったが、それをビールで流し込んで、野崎は言った。
「楽しんできて」


 彩子は先に寝室に入った。
 夫はまだ寝ないと分かっている。
 特に今は容疑者が意識不明の状態で、いつ戻るか分からない。
 急な呼び出しがありそうな時、夫はリビングのソファーで仮眠を取ることが多い。
 本格的に寝ないように…短時間の睡眠でも体を休める術を身に付けているのだ。
 看護師をしている自分もそうだった…
 フルタイムで夜勤もこなしていた時は、短時間の仮眠でも大丈夫だった。
 今は夜勤はせず、日勤のみのパートタイムだが…
 彩子はベッドに横になりながら、メッセージアプリに届いたメールに返信をした。

 >来月が楽しみ

 するとすぐに

 >早く会いたい
 と返ってくる。

 >私も
 と返して、彩子はスマホを伏せた。
(…)
 自分の中に、まだ僅かな良心が残っているのだろうか——?
 良くないことだとは分かっている。
 分かっているが、もう後戻りはできないのだ。
 この後ろめたさの正体が何なのか、彩子はよく知っている。
 警察官の妻でありながら、自分は不貞よりも恐ろしい罪を犯した。
 あんなこと——

(あの人には死んでも言えないわね…)

 彩子は小さく笑うと、溢れる涙を拭うように布団の中に顔を埋めた。


 6月1日。
 例年通り梅雨入りした関東地方。今日も朝からずっと雨が降り続いている。
 衣替えが始まり、道行く学生も夏服になっていた。
 気温こそ高くはないが、湿度があり何となく不快だ。
 事件現場のアパートを見に行った翌日、宇佐美はメールで野崎にひとつ頼み事をしていた。
 それは、駅の事件よりも前に、似たような事件や事故は起きていなかったか?もしあれば教えて欲しい、というものだった。
 それを聞かれた時、野崎には何か思い当たることがあるのか、すぐに調べるという返信があり、先程その返答が来た。
 図書館に併設されているカフェスペースで、宇佐美はメールの返答を見る。
 明らかに死因がハッキリしている病死や事故死を除くと、自殺や不審死はここ数年で8件ほどあった。これが多いのか少ないのかは分からないが、似ている事件という(ふる)いにかけて野崎が選んだものがこの8件なのだろう。
 駅の事件より前に起きたものとしては去年、30代の男性作業員によるビルからの飛び降り自殺が一番新しい。
 そしてこの件に関しては、野崎の注釈が入っていた。

 >自殺直前の様子が、今回の駅と橋の二人とよく似ています。先生も気にしていた事案です。

(神原さんも気にしていた…)
 そこが引っ掛かり、宇佐美は男が飛び降りたビルを調べた。
 場所は市境に近い。航空写真で見ると、そこはビルというより倉庫のような建屋だった。
 メールには、この事件についてだけ簡単な経緯が書かれている。

 >作業中、男の様子が急におかしくなって、他の従業員の制止も聞かず、建屋の窓から飛び降りた。高さはさほどでもなかったが、打ち所が悪く、転落の2日後に死亡。
 自殺と判断されたのは、以前から家族間のトラブルを抱えていて、精神状態も不安定、通院服用歴もあり自殺未遂歴もあったため。遺書はなかったが発作的な自殺だと思われる。

 ——とある。

 その前の年にはマンションで孤独死。
 その前の年には水死、首つり2件、さらにその前の年にも首つり2件と孤独死——
 男女比は8:2くらいで男が多い。
 宇佐美は目を閉じた。
 館内は静かだった。時折カフェの厨房から、皿などが触れる音が聞こえてくるくらいで、客は皆、本を読んだり、パソコンを開いたり、スマホをいじったり…と、思い思いの作業に没頭している。
 ゆっくりと目を開け、テーブルの上に置いた自分のペットボトルを見た。
 容器の周りにできた水滴が垂れて、じんわりと底に広がる。それがテーブルを濡らし、広がっていく様を、宇佐美はぼんやりと見つめていた。
 外はまだ雨が降り続いている。

「キャッ」という短い悲鳴が上がった。
 誰かがグラスを倒して、テーブルの上から水が滴り落ちる。
 店員が駆けつけ、女性客がしきりに謝っていた。

 水——

 宇佐美はじっとその様子を見ていた。
 蛇口を捻っても出なかった水が、しばらくして勢いよく出てくる光景が脳裏をよぎる。

 水だ…

 宇佐美はスマホを手に取ると、市内の地図を検索した。
 野崎に聞いた過去の不審死も含め、今現在分かっている事件発生現場を、ひとつひとつ調べていく。
 これは偶然だろうか——?
 駅は若干距離はあるが、それ以外は皆、現場の近くを川が流れている。
(いや、待て)
 駅の犠牲者が住んでいた場所は、殺人があったアパートの近くだと言っていた。
 川沿いだった可能性がある。あとで野崎さんに聞いてみよう。だが聞くまでもなく、宇佐美には確信があった。

 水だ。
 水の流れ。
 この一連の出来事には、河川が関係している気がする。

 その時——

 ふいに強い視線を感じて、宇佐美は思わず振り返った。
「——!?」
 周囲にいる客は皆席に座り、一様に己の作業に没頭していて誰もこちらを見ていない。
(…気のせい…か?)
 宇佐美は首筋に手を当てて、眉間を寄せた。
 誰かが自分のすぐ背後に立ち、じっと見下ろしていたように感じたのだが。
 しかも…あまり好ましい気配ではない気がして、宇佐美は鞄と傘を持って席を立つと、逃げるように図書館から出た。
 雨脚がやや強くなっていた。
 図書館から遠ざかりながら、宇佐美は時おり背後を振り返る。もう気配は消えていたが、それでも何かを振り切るように、宇佐美は繁華街の方へと歩き続けた。
 少しでも人がたくさんいる場所へ…

 今は一人になりたくなかった。


 翌日。
 小田原の御幸(みゆき)の浜と呼ばれる海岸で、男の水死体が発見された。
 近くにあった男の所持品からすぐに身元が分かり、野崎達のもとに連絡が入る。
 死んだのは平井義男(ひらいよしお)
 あのアパートの事件で、大家と共に現場に入った第一発見者の一人だった。
「隣室に住んでいた男だ。とくに容疑者とトラブルもなく、完全にノーマークだったけど」
「自殺らしい。遺書が見つかってる」
 刑事課の課長である岸谷はそう言うと、発見された鞄の中から見つかった手帳を野崎達に見せた。
 そこには、仕事がうまくいかないこと。体の調子も良くないこと。人間関係など諸々の愚痴がしたためてあった。
「第一発見者の自殺って…なんだか気になりますね」
 野崎がそう呟いた。
 遺書の内容は、いつしかその原因が事件を発見したせいだと、恨み言に変わっていた。恐ろしい夢にうなされるようになったこと。誰もいないはずの隣室から人の気配がすること。物音が聞こえてくること——
 野崎は、数日前に宇佐美と共に訪れた際、現場の部屋の窓に映る人影を思い出して思わず背筋が寒くなった。
 この事はまだ誰にも言っていない。白石にも。
「自殺に不審な点がないか調べる。まずはアパートの居室。それと大家から話を聞く。平井の職場の人からも」


 別の捜査員が大家から話を聞いている間、野崎と白石は平井の居室を調べた。
 まさか立て続けに同じアパートで不幸があるとは…大家が嘆く姿が見えるようだ、と白石は苦笑した。
「間取りは同じだけど、彼は小奇麗にしていたようだな」
 足の踏み場もないほど物で溢れていた佐々木の部屋と違い、平井の部屋は物が少なく、きれいに整理整頓されていた。
 調書によれば独身。50男の一人暮らしにしては味気ないほど小ざっぱりとしている。
 ただあまり料理はしないのか、レトルト製品やカップ麺などの空き容器がたくさんあった。缶ビールの空き缶に焼酎の空き瓶。酒は飲む方か。
「おい、見てみろよ」
 白石に呼ばれて野崎は部屋の奥に行った。
「これ…」
 隣室との壁に、マットレスが張り付けてある。
「なんだこれ?」
「何かを塞いでいるのかな?」
 まさかここに穴が開いていて、隣室に侵入できたら——佐々木を殴ったのも、カーテンの人影もすべて平井だった…
(なんてオチになればいいけど)
 野崎は内心苦笑しながら、壁に貼り付けてあったマットレスをはがした。
 ——残念ながら。
 そこには穴など開いてはおらず、頑丈だが薄いアパートの壁があるだけだった。
 そこへ、大家に話を聞いてきた二名の捜査員がやってきた。
「平井がアパートを退去したいと申し出たのは3日前だそうです。退去理由は気味が悪いからだそうで…」
 誰もいないはずの隣室に人の気配がしたり、物音がしたり。
 あの事件以降、夜も眠れない日が続いていたという。
「お祓いをするらしいですよ。さっき坊さんが来ました」
 捜査員の一人がそう言って肩をすくめた。
「このマットレスは防音のためか…」
 野崎はそう言って壁を見つめた。
 宇佐美と一緒にここへ来た日——平井は退去する決意をしたのか。そして小田原まで行き、命を絶った。その時の様子が分からないので何とも言えないが、見えない何かに襲われたわけじゃないのだろうか?
 この男の死は、他のヤツの死と一緒に紐づけしていいものかどうか…
 野崎は室内の様子をザッと動画に取り、写真も何枚か撮影した。
 アパートの外に出た時、野崎はさりげなく2階の窓を見上げた。
 じっと見つめているが、カーテンの向こうにはなにも見えない。
「どうした?」
 白石に聞かれたが、野崎は黙っていた。


 その日の夜。
 宇佐美のスマホに野崎からメールが届いた。
 そこには動画と写真が添付されており、

 >事件絡みの物です。添付素材の取扱いには充分注意してください。
 という注意書きがしてあった。

 宇佐美は動画を開いた。
 どこかのアパートの室内のようだ。光源がやや乏しい。壁にマットレスのような物が立てかけてある。
(どこだ?これ)
 写真も同じように壁と、そこに立てかけてあるマットレス。生活感のある室内の様子から、男の部屋だと分かる。

 >これらを見て、何か感じるものがあれば教えてください。

 そのメッセージに宇佐美は苦笑した。
(何を知りたいんだよ…)
 宇佐美はもう一度写真を見る。
 が、特に何も感じない。ありふれた室内写真だ。
 そしてもう一度、動画を再生する。
 短い映像だが、写真より現場の様子が伝わってくる。
 何度か繰り返し再生してみたが、宇佐美にはピンとくるものはなかった。
 野崎が何を求めているのか分からないが、結果は結果としてきちんと報告しよう…
 そう思い、
 >ごめんなさい。何も感じません。
 と送った。
 暫くすると、
 >了解です。ありがとう。できれば、添付したもの消去してもらえると有難いです。
 と返ってきた。
 宇佐美は小さく笑った。
「言われなくてもそうするよ」

 >大丈夫です。消します。

 すぐに
 >ありがとう。変なお願いしてすみません。おやすみなさい。
 と返ってくる。

 宇佐美は
 >どういたしまして。おやすみなさい。
 と返した。

 理由を尋ねようかと思ったが、やめた。
 恐らくアパートの事件絡みだろう。それに今朝のネットニュースで読んだ。小田原で発見された男の水死体。その件も関係しているのでは…
(さっきの部屋…)
 約束通り、削除するつもりではいるが——宇佐美は消す前にもう一度、動画を再生してみた。
 …が。
 やはり何も見えないし、感じない。
(ダメか…)
 宇佐美は野崎からの添付素材をまとめて消去した。
 午後11時過ぎ。
 パソコンを打つ手を止めて、そろそろ寝ようと立ち上がる。洗面所で歯を磨き、顔を洗う。すると寝室から物音がして、宇佐美は水を止めた。
「…?」
 タオルで顔を拭きながら、部屋を覗く。机の上に置いてあったスマホが起動していた。
 何かの映像が流れている。近づいて見ると、先程消去したはずの動画が流れていた。
(え?)
 消したつもりだったが——
 宇佐美は動画を止めて、再度削除した。念の為、削除した動画が完全にデータから消えたことも確認する。
(これで大丈夫だろう…)
 だが先程もそうやって削除したはずだが——
 何となく腑に落ちず、宇佐美はタオルを掴んだまま室内を見回した。見慣れたはずの自分の部屋だが、気のせいか空気が重い。
「…」
 なんだろう…嫌な感じだ…
 自分の心拍数が上がるのが分かった。何となくだが、ここにいてはマズい気がする。
(落ち着け…何も考えるな…)
 余計なことは考えず、今はひとまずここを出よう。
 宇佐美はスマホと部屋の鍵を掴むと、そのまま外へ出ようと玄関に向かった。こんな時間に行く当てなどないが、今はとにかくここにいたくない。
 靴を履こうと身をかがめた時、バン!という大きな音がして、室内の明かりが一斉に消えた。
「!?」
 宇佐美はハッと息を飲んだ。停電?いや違う!
 玄関のドアを開けようとノブを掴んだが開かない。
「え?」
 鍵は開いているのに、どうして?!
 焦って何度もガチャガチャと動かすがドアが開かない。
 これも幻覚?
(違う——これは幻覚じゃない!)
 大丈夫落ち着けと、必死に自分に言い聞かすが、恐怖が墨のように黒く心を覆っていく。
 宇佐美はベランダへ向かった。ここは2階だ。飛び降りても死にはしないだろう。
 暗い部屋の中を走り、ベランダに出る窓を掴む。
 が——鍵を開けても窓が開かない。
「!?」
 嘘だろう?なんで!
「——!」
 自分を外へ出さない気だ。でも誰が?なぜ?
 宇佐美はじっと窓ガラスに映る自分の姿を見た。
 その背後に——黒い人影が見える。

「——!?」
 背後を振り返るが誰もいない。
 でも確実に誰かいる——
 視線を感じた。強い視線。あの日図書館で感じた、あの気配だ。
(ここにいる!この部屋の中に)
 姿は見えないが、自分のすぐ近くにいるのが分かる。
「誰だ?…いるんだろう?そこに」
 声をかけるが返事はない。でも、まとわりつくような視線は先程より強く感じた。
 ふいに背後から肩を強く押されて、宇佐美はよろけた。
「!?」
 振り返るが誰もいない。ポケットからスマホを取り出し、ライトをつける。それで周囲を照らした。
「誰だ?姿を見せろ」
 再び背後から背中を押され、宇佐美は「あっ!」と叫んでその場に倒れこむ。
 何かが自分の上に覆いかぶさってくるような気がして、宇佐美は必死に手で振り払った。
「よせ!来るな!!」
 掴んでいたスマホが床に転がる。暗闇から、見えない何かが自分に向かってくるのが分かった。
 それを宇佐美は払いのけようと両手を振り上げる。
「やめろ!来るな!」
 床に這いつくばりながら、壁に背をつけて虚空を見上げた。
 窓から差し込む外からの僅かな明かりで部屋の中が見える。
 誰もいない。姿は見えない。
 なのに———
 

がゆっくりと自分に近づいてくる気配だけは、ハッキリと感じ取ることができる。
「来るな…」
 宇佐美は呟いた。言葉にならない恐怖が襲い掛かる。逃げたいのに体が動かない。
「来るな…来るな…」
 嫌々をする子供のように首を振りながら、宇佐美は背中を向けると、きつく目を閉じてその場にうずくまった———

 ——同時刻。
 ナースステーションから漏れる明かり以外は、非常灯の光しか感じられない病棟の暗い廊下に、一人の警察官が椅子に腰かけて雑誌を読んでいた。
 ICUの近くにある個室の病室には、ひと月ほど前から意識が戻らない容疑者の男が眠っている。二時間ごとに看護師が様子を見に来るが、先程来た時には相変わらず変化なしと告げただけで、そのまま業務に戻ってしまった。
(やれやれ…)
 巡査2年目の内田は、いつまでこの夜間勤務が続くのか…と、もう何度も読み返している雑誌を、もう一度最初からめくり直してため息をついた。
 次の交代の時に新しい雑誌を持ってこよう…そんなことを考えていると、ふと病室内で物音がした。
「?」
 内田は立ち上がって雑誌を椅子に置くと、ドア越しに室内の様子を伺った。
 微かだが、人の動く気配がした。
 扉を開けて室内を確認する。既に消灯時間を過ぎているので中は薄暗い。男が寝ているベッドの周りにはカーテンが引かれているが、腕に取り付けてある点滴モニターの光で、内部のシルエットが影絵のようにカーテンに映し出される。
 内田はそこに人影を見た。
 ベッドサイドに、誰かが立っている——
「!?」
 一瞬ギョッとしたが、男の意識が戻ったのかと思い、確認のためカーテンを開こうとベッドに近づいた時、ただならぬ気配を感じて思わず足を止めた。

 なにか…様子がおかしい。

 カーテンに映る人影は、普通の人より細長く見えた。それが、風に揺れる柳のようにユラユラと揺れている。
 内田は腰の警棒を握り、「おい…」と小さく声をかけた。
「誰だ?」
 そこにいるのは意識不明の男だけだ。そいつでなければ、一体誰がいるというのだ?
「佐々木か?」
 男の名を呼んで、カーテンに手をかける。

 サ——ッ

 と。
 内田は勢いよくカーテンを開けた。
 が。そこには誰もいない。

 ベッドで眠っている男以外は、誰も。
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登場人物紹介

野崎祐介【のざきゆうすけ】

45歳。所轄の刑事。階級は警部補。既婚。子供なし。淡々と物事を進めていくタイプ。一見クールに見えるが時に熱くなる一面も。彼のモデルは同年代の頃の竹野内豊。彼の台詞は竹野内で読んでください(笑)

宇佐美尚人【うさみなおと】 

39歳。フリーライター。両親とは死別。独身。霊感があり見えたり聞こえたりする。生い立ちが特殊なため、家庭環境には恵まれず、人に上手く甘えることが出来ないまま大人になった面倒くさい男。見た目9割成功だけど1割の残念な部分で損している可哀そうなイケメン。

神原悟史【かんばらさとし】

69歳。元大学准教授。現在はオカルト雑誌専門の出版社社長兼編集長。鋭い直感力を持っているが、年のためその力は衰え始めている。大学時代の教え子である野崎の捜査協力者として力を貸していたことがあった。少々変わり者。

白石和之【しらいしかずゆき】

45歳。所轄の刑事。階級は巡査部長。野崎とは同期でバディを組んでいる。ゲイ。パートナーと暮らしているが上手くいってないらしい。幽霊苦手。怖い話大嫌い。宇佐美に気がある。

望月【もちづき】

50歳。独身。神原の出版社で働く女性社員、編集者。

神原智子【かんばらともこ】 

63歳。悟史の妻。バレエ講師をしていたことあり。明るく朗らか。子供がいないので野崎や宇佐美を息子のように可愛がっている。料理上手。

小さな影【チイサナカゲ】 ???

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