車屋のおっちゃんありがと~
文字数 1,683文字
なんとか杏奈をなだめつつ、俺様は車を預かってくれるガレージのある修理屋に到着。
とりあえず見つけて取り付けた仮のタイヤでコロコロとトラックからヨタハチを下ろし、修理屋のおっちゃんとご面会です。
おっちゃんは、すぐにヨタハチのあちこちを調べ始めた。
そして大きく頷いた。
にかっと笑う俺様に、杏奈がひじを小突きながら聞いてきた。
明らかに、杏奈さん目つきが険しくなりました。
そこに、おっちゃんが割って入ってきました。
お嬢さん、こいつはね、タルガトップだよ。知っているかな、デタッチャブル式の屋根、まあ昔は結構はやっていてポルシェなんかでもあったね。日本だと、軽自動車のカプチーノあれも複雑だけどデタッチャブルでタルガトップ、さらにオープンになる面白い車だったよ。
なぜかおっちゃん、ここで横道にそれる茶々を入れてきた。
ケーターハムは、元々はロータスが作ったスーパー7という車のコピーというか、製造ライセンスをとって製造した車でね、他にもあの形式の車はいろんな会社が出しているよ、日本でも出していた会社あったね。だから、大雑把にまとめてスーパー7と呼ぶこともあるね
杏奈さんの目がまた険しくなりました。
おっちゃんが、にっこり笑って頷いた。
一瞬、盛り上がりかけたおっちゃんと俺は、杏奈の言葉に表情が停止した。
杏奈さん、けろっとした顔で言ってのけました。
俺様、がっくり肩を落としました。
そりゃそうだ、俺が何やろうとしているか分かってないのと同じじゃん。
がっくりする俺様の肩を、おっちゃんが鷲掴みにして言った。
なぜか、杏奈さんはここでまたまた機嫌を損ねた。
エンスーをちゃんと解説しなかったからか?
うーん、女心は本当にわからない。