ネトラレへの性差反応! 男と女でネトラレへの反応は違うとかいう伝説(古事記)

文字数 1,336文字

前の手記で、
『あなたはなぜあの人の「におい」に魅かれるのか』 著:レイチェル・ハーツ 訳:前田久仁子 2008 原書房
の引用はもうしない、やめる、とか書いたけれど、どうしてもひとつだけ書いときたいことがあるから、やっぱり貼っとく。ただし、極限まで短くしてあるし、わざと要所はずらしてる。しりたきゃ買って読むのです。



ネトラレ2パターンがある。どちらが許せないか選びなさい、という社会実験の話。

1,ばっちり合体したけど、心はパートナーから離れてません。
2,合体してないけど、心は完全にパートナーから離れて浮気相手にイッちゃってます。


これに対する返答は……男はおおむね1を選び、女はおおむね2を選んだ。


以下引用(p134。ただし、なぜ男が1で女が2だったかの説明はあえてここでは省いている)。

《≪1: あなたのパートナー/ボーイ(ガール)フレンド/結婚相手が、彼/彼女の前回の出張中に誰か他の人とセックスをしたが、それは何も意味しないことを告白した。
2: あなたのパートナー/ボーイ (ガール)フレンド/結婚相手が彼/彼女が誰か他の人を深く愛しているが、まだ彼/彼女とはセックスをしていない。≫》



ところで、こういう反論があるかもしれない。
『男だ女だと区分けするが、それはしょせん、人間社会が作り出した教育のたまものだ。男は男らしく振る舞うように教育され、女は女らしく立ち回るよう教育される……そのせいで男と女は考え方に差異が産まれるのに過ぎない。しょせん性による判断の違いは、教育の違いによって出たものだ』と。
果たしてそうか?
この想像論に答えるに、こちらも想像論で受けると、不毛な水掛け論が続くことになるのを知っている。俺の場合はこういう時、なるべくちゃんとした学問で答えたいものだが、今回は生物学で説明を試みる。



以下は、人間だけでなく、ほかの動物も性によって考え方が分化するという話。オナガという日本にも広く生息する小鳥の話で、雄と雌とでリアクションは変わる、というエピソード。



以下引用元。


『Newton 2021年1月号 p9』


 《≪オーストリア、ウィーン大学のマッセン博士らは、オナガを対象としての社会性について調べた。マッセン博士は、金網で2部屋に分けた鳥かごを用意し、片方の部屋Aにオナガ1羽とえさを入れた。もう片方の部屋Bには、複数のオナガを入れ、えさを入れない場合と入れた場合とで、仲間にえさを分けあたえるかどうか観察した。
 その結果、部屋Bにえさを入れなかった場合、部屋Aのオナガはその多くが部屋Bの仲間にえさを分けあたえることがわかった。また、えさの分けあたえ方は、雌雄でちがっていた。部屋Bにえさがある場合、雌はえさを食べそこねた個体を見分けてえさを分けるが、雄は仲間の状況に関係なくえさを分けあたえることがわかった。雄のこの行動は、自分が社会的に寛容であることをアピールしていると考えられる。また、えさを食べられなかったオナガは、「おねだりコール」をしてえさを催促するが、コールの有無にかかわらず、オナガは仲間のようすを見て、自主的にえさを分けあたえていた。
 マッセン博士は、鳥類には同情や共感の能力があるかもしれず、さらなる実験が必要だとのべている。≫》



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