四章 六点リーダー

文字数 449文字

〔後の先:仮説〕
 死体を遺棄している者は、人の少ない時間帯を選んでいるだけではなく、なんらかの目的をもって、人通りの多い場所に置いているのではないか?
〔間四件の一:状況文〕
 藤堂といっしょに所轄の刑事である沼田がいた。沼田から暴力団と半グレ集団のあいだで起きた流血の金魚祭りという事件をきいた。
〔間四件の二:観察文〕
 左脚に付着していた虫の卵から、犯人は死体を屋外に置いたあと、屋内へと運び、熱湯で洗ったとわかった。さらに、左脚には、白い蠍のタトゥーが彫られていた。
〔間四件の三:目的文〕
 成海は葛西臨海公園の広場で、三浦と犬飼が白い蠍の話をしていたことを思い出した。一般人は半グレ集団である白い蠍を知らないはずだ。三浦が怪しくなった。藤堂は成海に同行し、三浦を調べることにきめた。
〔間四件の四:観察文〕
 三浦の部屋は、ふだんとはことなり、カギがかかっていた。成海たちは室内にはいる。そこには首を吊られた三浦の死体があった。
〔先の後:否定〕
 白い蠍の話をきくまえに、三浦真は、殺されてしまったのだ。
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