十八章 六点リーダー

文字数 497文字

〔後の先:仮説〕
 白い蠍の拠点を見つけるために、犯人は葛西臨海公園の事務員、犬飼のあとを追うかもしれない。
〔間四件の一:移動文〕
 藤堂は見張りの私服警官に電話をかけた。犬飼は巡回中の制服警官と遭遇し、バイクで逃げたと判明する。犯人が追ったかもしれない。成海たちは、廃工場の登記簿を調べ、白い蠍の別拠点へと向かった。
〔間四件の二:観察文〕
 成海たちはもうひとつの廃工場を見つけた。しかし、すでに火がつけられていた。火のとどいていない作業場の奥に、桜井の死体が倒れていた。
〔間四件の三:目的文〕
 犯人の行動は、ゴミ袋に証拠品が隠されていることを意味していた。記者会見で言及しなかったほうのゴミ袋に、証拠品がのこっているにちがいない。成海は科捜研に迅速な分析をたのんだ。
〔間四件の四:観察文〕
 成海と藤堂のふたりは、多目的研究センターの裏側にある芦ヶ池を捜索した。殺害された寺崎の腕時計を発見する。
〔先の後:否定〕
 腕時計の発見は、さらに謎をふかめていた。寺崎は犯人に解体されるまえに、屋上から突き落とされていたのだ。なぜか、あとで回収したのだ。この行動に明確な理由がつけられず、藤堂は悩み苦しんだ。
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