三章 六点リーダー

文字数 434文字

〔後の先:否定〕
 三浦は自分のほうから犬飼に強く注意していたと説明した。成海の目撃した状況とは、まったくことなる説明だった。
〔間四件の一:目的文〕
 成海たちは三浦の勧めにより、多目的研究センターに顔を出すことにした。室長が会いたがっていたらしい。
〔間四件の二:状況文〕
 工藤葵はふたりの再会をよろこんだ。事務員の亜紀と室長の宇田川と昼食をとることになった。宇田川は多目的研究センターの記事を書いて欲しいとたのんできた。成海は了承した。夜に宇田川と再度、会う約束をした。
〔間四件の三:移動文〕
 成海と葵は、総合レクリエーション公園へと向かった。フラワーガーデン、富士公園、ポニーランドをまわった。
〔間四件の四:観察文〕
 ふたりはカフェで休むために、左近川の緑道をとおった。緑道の出口で、死体の一部である左脚を発見する。
〔先の後:疑問〕
 遺棄されていた左脚には、白い蠍のタトゥーが彫られていた。成海は白い蠍というフレーズに、ききおぼえがあったが、すぐには思い出せなかった。
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